VRoid Studioで作成したモデルの著作権とは?
VRoid Studioで作成した3Dモデルには、作成者が著作権を有します。そのため、作成者が明示的に許可していない利用方法については制限がかかる可能性があります。友人Aさんが作成したモデルを使用していた場合、著作権はAさんに帰属します。そのモデルを使った配信や他のアーティストによるイラスト作成も、Aさんの権利に基づく許可が必要です。
モデルを元に作成されたイラストの著作権
モデルを元に他の絵師さんに依頼して作成されたイラストの場合、イラストの著作権は基本的にイラストレーターにありますが、モデルの著作権はAさんに帰属しています。したがって、イラストの利用にはモデルの権利も関わるため、Aさんからの許可が必要な状況が発生します。
過去の配信やSNSの投稿は削除する必要があるか?
Aさんからモデルやそれに関連するイラストの削除要求があった場合、過去の配信アーカイブやSNSの投稿を削除する義務が発生するかどうかは契約内容に依存します。もし契約書や利用規約で明確に利用範囲が定められていない場合、Aさんの権利行使として削除要求が通る可能性があります。ただし、すでに公開されている作品や投稿に関しては削除の義務が法的に明確でない場合もあります。
関係が拗れた後の対応方法
関係が悪化した後に著作権の主張が強化されるケースは珍しくありません。しかし、Aさんがモデルの使用を知っていた、または許可していた事実がある場合、削除要求にどこまで応じるべきかは難しい問題です。一般的には、モデルの作成者が著作権を有しているため、Aさんの要求に応じるのがリスク回避の観点から無難です。なお、今後のトラブルを防ぐためにも、モデルやイラストの利用規約を明確にし、書面での契約を交わすことが重要です。
まとめ
VRoid Studioで作成されたモデルに関する著作権問題は、トラブルに発展することが少なくありません。著作権はモデル作成者に帰属し、そのモデルを使用したイラストも権利関係が絡みます。トラブルを未然に防ぐためにも、利用制限や権利の範囲を明確にし、相手方との合意を文書で残しておくことが重要です。