性被害で不起訴処分になった場合の対応方法:弁護士への相談と民事訴訟の可能性

不起訴処分とは?

不起訴処分とは、検察が事件を起訴しないことを決定する処分です。不起訴の理由は証拠不十分や被疑者の反省などさまざまです。性被害の場合でも、被疑者が事実を認めているにも関わらず、不起訴処分となるケースがあります。被害者としては納得がいかない状況ですが、検察の判断で不起訴となることがあります。

① 不起訴処分を覆すことは可能か?

不起訴処分に対して不服がある場合、弁護士に相談することが重要です。弁護士は、不起訴処分に対する異議申立て(不服申立て)や検察審査会への申立てを検討することができます。検察審査会は市民が構成する機関で、不起訴の判断が正しいかを審査し、再捜査を促すことができる場合もあります。しかし、審査会の判断も起訴に至らない場合がありますので、弁護士と相談の上、現実的な見通しを理解しておくことが重要です。

② 民事訴訟は可能か?

刑事事件で不起訴となった場合でも、民事訴訟を起こすことは可能です。民事訴訟では、被害者が加害者に対して損害賠償を請求する形となります。民事事件では、刑事事件と異なり「証拠の優越的な確からしさ」をもって判断されるため、刑事では不起訴となった場合でも勝訴できる可能性があります。

弁護士に相談するメリット

弁護士に相談することで、不起訴処分に対する異議申立てや民事訴訟の見通し、適切な手続きのアドバイスを受けることができます。また、弁護士は被害者の権利を守り、加害者に対して適切な法的措置を講じるためのサポートを提供します。早めに弁護士に相談し、専門的な意見を求めることが重要です。

まとめ

性被害で不起訴処分となった場合でも、弁護士を通じて異議申立てや検察審査会への申立てが可能です。また、民事訴訟を提起して損害賠償を請求することも検討できます。納得できないまま泣き寝入りすることなく、法的な権利を行使するために、専門家の力を借りることをお勧めします。

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