債務承認弁済契約書とは？
債務承認弁済契約書とは、貸し借りが発生した際に、その債務（借金）を明確にし、返済の義務を確認するための契約書です。この契約書を作成することで、貸し手と借り手の間で合意した内容を法的に証明することができ、万が一返済が滞った場合のトラブルを防ぐことができます。
契約書に記載すべき基本項目
契約書には以下の基本項目を記載します。
- 貸し手と借り手の氏名・住所：双方の個人情報を明記します。
- 貸付金額と返済金額：今回の場合、17万円を貸し、20万円で返すことが合意されていますので、これを明確に記載します。
- 返済期限：返済の期限を具体的な日付で記載します。
- 返済方法：口座振込など、具体的な返済方法を記載します。
利息の記入方法
今回のケースでは、17万円を貸し20万円で返すということで、貸付金額と返済金額の差額3万円が利息に相当します。利息に関する記載方法の例は以下の通りです。
- 利息の明記：「本契約に基づく貸付金17万円に対する利息は3万円とし、返済金額は20万円とする。」
- 利息率の記載：利息率を明記する場合は、「本契約に基づく貸付金に対する利息は、年利○%とする。」と記載します。ただし、日本の法律では利息制限法により、上限金利が定められています（年15%〜20%）。
注意点：法律の遵守
利息の設定には注意が必要です。利息制限法に違反する利息を設定した場合、その利息部分が無効になることがあります。例えば、17万円に対して20万円を返す約束の場合、短期間であれば利息率が高くなる可能性があるため、利息制限法の範囲内で設定することが重要です。
契約書の署名と証人
契約書が完成したら、貸し手と借り手の双方が署名し、日付を記載します。証人として第三者の署名を得ると、より信頼性が高まります。また、必要に応じて契約書を公正証書として公証役場で作成することも検討してください。
まとめ
債務承認弁済契約書を作成することで、貸し借りに関するトラブルを未然に防ぐことができます。貸付金額、返済金額、返済期限、返済方法、利息の取り決めなどを明確に記載し、双方が合意の上で署名することが重要です。契約書の作成が初めての場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。