事故後の慰謝料増額のために提出するべき書類とその判断基準

交通事故後、慰謝料の増額を目指して弁護士に相談する際に、提出を求められる「自動車損害賠償責任保険後遺障害診断書」について悩んでいる方も多いでしょう。この記事では、後遺障害診断書の提出が慰謝料にどのような影響を与えるのか、提出すべきかどうかの判断基準について解説します。

自動車損害賠償責任保険後遺障害診断書とは?

自動車損害賠償責任保険後遺障害診断書は、事故後に残った後遺症や障害についての診断書です。この診断書を作成するためには、医師が事故後の診療状況をもとに評価し、記入します。通常、診断書の発行には手数料がかかりますが、その内容は慰謝料の増額に役立つ可能性があります。

また、この診断書を提出することで、後遺障害等級が認定され、後遺障害慰謝料が増額される場合があります。後遺障害等級の認定を受けるためには、適切な医療証明が求められるため、診断書は非常に重要な役割を果たします。

診断書提出のメリットとは?

「後遺障害診断書」を提出する最大のメリットは、後遺障害等級の認定を受けることで、慰謝料が増額される可能性が高まる点です。後遺障害等級は、傷害がどれだけ生活に支障をきたすかを示す重要な指標で、これに基づいて慰謝料額が決まります。

例えば、軽度のむち打ちでも後遺障害等級が認定されると、その分慰謝料が増えることがあります。また、症状が軽度でも等級認定を受けることで、事故後の生活における不安や不便さを金銭的に補填してもらうことができます。

診断書提出のデメリットとは?

診断書提出には確かにメリットがありますが、デメリットも存在します。最大のデメリットは、診断書作成に費用がかかることです。一般的に、診断書の作成費用は5,000円から10,000円程度かかりますが、この費用が無駄になることもあります。

また、診断書を提出したからといって必ずしも慰謝料が増額されるわけではありません。後遺障害等級の認定がされるかどうかは医師の診断結果や症状に基づいて決まるため、必ずしも増額が保証されるわけではない点には注意が必要です。

提出すべきかどうかの判断基準

診断書を提出するかどうかの判断は、主に以下の基準に基づいて行います。

  • 症状の程度:むち打ちなどの軽度な症状の場合、提出することで必ず増額されるわけではありませんが、後遺障害等級が認定される可能性があります。
  • 弁護士からのアドバイス:弁護士が提出を勧めている場合、慰謝料が増額される見込みがあると考えられます。弁護士の経験に基づく判断を参考にしましょう。
  • 費用対効果:診断書の作成費用が支払える範囲内であれば、提出しても問題はありませんが、費用が負担になる場合は慎重に考えましょう。

もし、弁護士が提出を勧めている場合や、症状が長期化している場合は、診断書を提出して後遺障害等級認定を受けることで、慰謝料の増額が期待できるかもしれません。

まとめ

事故後の慰謝料増額を目指して、後遺障害診断書を提出するかどうかは、症状の程度や弁護士からのアドバイス、そして費用対効果を考慮して決めることが重要です。診断書を提出することで慰謝料が増額される可能性がありますが、必ずしもそうなるとは限りません。

最終的な判断は、弁護士のアドバイスを参考にし、費用とメリットを天秤にかけて慎重に行いましょう。

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