協議離婚を進める際、離婚届が必須であることはよく知られていますが、それ以外にも準備すべき書類や確認事項があります。これらをしっかりと揃えておくことで、スムーズな手続きが可能になります。この記事では、協議離婚に必要なものを詳しく解説し、離婚届以外に準備すべき書類や注意点について説明します。
協議離婚とは？
協議離婚は、夫婦間で話し合いによって離婚を決定し、役所に離婚届を提出することで成立します。日本では最も一般的な離婚の形式であり、裁判所を通さないため、比較的簡単な手続きで済みます。
ただし、離婚届以外にも必要な書類や話し合うべき事項があり、それらを整理しておくことが大切です。
協議離婚に必要な書類
協議離婚では、以下の書類が必要になります。離婚届以外にもいくつか準備すべきものがあるため、事前に確認しておきましょう。
- 離婚届: 役所から取得可能で、夫婦双方の署名・捺印が必要です。
- 戸籍謄本: 本籍地以外で手続きをする場合に必要となります。市区町村役場で取得可能です。
- 本人確認書類: 運転免許証やマイナンバーカードなど、身分を証明するもの。
- 住民票: 住所変更を行う場合に必要です。
事前に話し合うべきポイント
協議離婚を進める際には、以下のような重要なポイントを事前に話し合い、合意を得ることが必要です。
財産分与
夫婦が婚姻期間中に築いた財産をどのように分けるかを決めます。不動産や預貯金、自動車、家具などが対象となります。財産分与の合意は、書面に残しておくとトラブル防止に役立ちます。
慰謝料
一方に不貞行為や暴力があった場合、慰謝料の支払いが発生することがあります。この点についても話し合いを行い、必要であれば弁護士に相談するのがおすすめです。
養育費
未成年の子どもがいる場合、どちらがどのように養育費を負担するかを決めます。金額や支払方法について具体的に取り決め、文書化しておくと良いでしょう。
親権と面会交流
子どもがいる場合、親権者をどちらにするかを決めます。また、親権を持たない親との面会交流についても話し合い、取り決めを行います。
役所での手続きと注意点
離婚届を役所に提出する際は、以下の点に注意してください。
- 署名・捺印の確認: 離婚届には、夫婦双方の署名と捺印が必要です。片方の署名がない場合、受理されません。
- 証人の署名: 離婚届には2名の証人が必要です。成人であれば親族や友人など誰でも証人になれます。
- 提出先: 本籍地または住民票のある市区町村役場で提出可能です。
弁護士や専門家のサポートも検討
話し合いが難航する場合や、財産分与や親権に関して複雑な問題がある場合は、弁護士や離婚カウンセラーに相談することを検討してください。専門家のアドバイスを受けることで、スムーズに手続きを進められることがあります。
まとめ
協議離婚に必要なものは、離婚届だけでなく、戸籍謄本や本人確認書類などの書類が含まれます。また、事前に話し合うべきポイントとして、財産分与や親権、養育費、慰謝料などが挙げられます。これらを事前に整理し、役所での手続きを円滑に進めるための準備を整えましょう。
必要に応じて弁護士や専門家に相談することで、より安心して手続きを行うことができます。