近年、家庭用電位治療機の無料体験会がショッピングモールやスーパーの一角で行われることが増えています。無料で利用できるという触れ込みですが、最終的に高額な治療機を販売されるのでは?と疑問を抱く方も多いでしょう。本記事では、こうした体験会の仕組みや販売の手口、注意点について詳しく解説します。
家庭用電位治療機とは?
家庭用電位治療機とは、微弱な電位を体に与えることで血行改善や肩こりの軽減を目的とした医療機器です。厚生労働省の認可を受けた製品もありますが、効果には個人差があり、すべての症状に有効とは限りません。
無料体験会の仕組み
無料体験会では、以下のような流れで顧客を引きつける仕組みになっています。
- 「無料で試せる」と宣伝し、店頭で集客を行う
- 体験会に何度も通わせることで、製品の良さを実感させる
- 「続けることで効果がある」と説明し、継続利用を促す
ここまでは問題ないように思えますが、次のステップで高額な購入を勧められることがあるため、注意が必要です。
最終的な販売の手口とは?
無料体験を続けていると、最終的に販売員が以下のような手法で購入を勧めてくることが多いです。
- 「特別価格で提供」:期間限定の割引を強調し、購入を急がせる
- 「今後は利用できなくなる」:無料体験の終了を理由に購入を迫る
- 「お客様だけの特典」:特別な割引や分割払いを提案する
- 「健康維持に必須」:高齢者をターゲットに、「これがないと健康を維持できない」と強調する
これらの手法は心理的に断りにくい状況を作り出し、高額な契約を結ばせる目的があります。
違法性はあるのか?
無料体験会自体は違法ではありませんが、以下のような行為が含まれている場合は問題があります。
- 「がんや糖尿病が治る」などの医学的根拠のない誇大広告
- 契約を急がせる強引な販売手法
- 「無料」と言いながら、最終的に高額な契約を迫る
こうした行為は消費者庁や厚生労働省の指導対象となるため、不審に思ったら情報を集めましょう。
もし勧誘されたらどうする?
無料体験会で勧誘された場合、以下の方法で冷静に対応しましょう。
- 「購入する気はない」とはっきり伝える
- 即決せず、家族と相談すると伝える
- 契約書をよく読み、納得できない場合は署名しない
万が一契約してしまった場合でも、特定商取引法に基づきクーリングオフが可能な場合があります。
まとめ
家庭用電位治療機の無料体験会は、最終的に高額な販売につなげる手法で運営されることが多いです。誇大広告や強引な販売が行われていないか慎重に判断し、必要のない製品を無理に購入しないよう注意しましょう。