労災で後遺障害認定を受けた後、会社に対して損害賠償請求を行う場合、解決までの期間がどの程度かかるのか気になる方も多いでしょう。本記事では、損害賠償請求の一般的な流れや、解決までの期間について詳しく解説します。
損害賠償請求の基本的な流れ
労災の後遺障害認定後、会社に対して損害賠償請求をする流れは以下の通りです。
- 弁護士との相談・準備
後遺障害認定の結果をもとに、損害賠償の請求額や交渉の進め方を弁護士と相談します。 - 会社側への請求書の送付
弁護士が損害賠償請求書を作成し、会社側へ提出します。 - 会社側との示談交渉
会社側が賠償請求を受け入れるかどうか交渉を行います。ここで合意が得られれば示談成立となります。 - 示談不成立の場合は訴訟へ
会社側が示談に応じない場合、訴訟を提起し裁判で争うことになります。
解決までの期間はどのくらいかかるのか?
① 示談交渉のみの場合
示談交渉がスムーズに進めば、3ヶ月〜6ヶ月程度で解決することが多いです。特に会社がすぐに賠償責任を認める場合は、比較的短期間で解決できます。
② 訴訟に発展した場合
示談がまとまらず、裁判に進んだ場合は1年以上かかることもあります。証拠の提出や審理に時間がかかるため、判決が出るまで長期化することも考えられます。
会社の規模による違い
③ 大企業ほど時間がかかる?
一般的に、大企業は法務部門が充実しており、社内手続きも多いため、交渉が長引く傾向にあります。一方、中小企業では即座に経営者が判断を下すケースが多く、比較的早く解決することもあります。
④ 会社側の対応姿勢
会社がすぐに賠償責任を認めるかどうかが、解決までの期間に大きく影響します。会社が責任を争う姿勢を見せると、示談が長引く傾向にあります。
弁護士からの連絡がない場合の対応
弁護士がまだ何も言ってこない場合、以下の点を確認するとよいでしょう。
- 弁護士に進捗状況を確認する(電話やメールで問い合わせ)
- 示談の準備が進んでいるかどうか尋ねる
- 必要な追加書類や手続きがないか確認する
まとめ
労災の後遺障害認定後の損害賠償請求は、示談で済めば3ヶ月〜6ヶ月、訴訟に発展すると1年以上かかることもあります。大企業ほど社内手続きが多く、解決まで時間がかかるケースが多いですが、会社の対応姿勢によっても異なります。
弁護士からの連絡がない場合は、進捗を確認し、必要な手続きを早めに進めることが重要です。できるだけスムーズに解決するために、弁護士と密に連携を取りながら進めましょう。