バイク事故で停車中の車に衝突し、医療機関を受診した際、健康保険が適用されずに医療費の負担が通常より高額になってしまうケースがあります。本記事では、事故時の医療費負担の仕組みと、自賠責保険での請求方法について解説します。
物損事故扱いでは健康保険が使えない?
交通事故によるケガの治療費について、通常の健康保険が適用されるかどうかは状況によります。以下の理由で、健康保険が適用されず、医療機関から高額な請求が発生することがあります。
- 交通事故は「第三者行為」に該当するため、健康保険を使う際には別途「第三者行為による傷病届」の提出が必要
- 物損事故扱いの場合、医療機関が健康保険の適用外と判断し、自由診療扱い(負担率100%または150%)で請求するケースがある
- 健康保険組合に事前に申請を行わないと、通常の健康保険適用ができないことがある
自賠責保険で医療費を請求できる?
バイク事故の場合、自賠責保険を利用して医療費を補償してもらうことが可能です。自賠責保険の適用範囲には以下の条件があります。
- 事故によるケガであること
- 加害者がいる場合は加害者の自賠責保険を利用する
- 単独事故や自損事故の場合は、自身が加入している自賠責保険を利用
今回のケースでは「自賠責」と適用保険欄に記載されているため、保険会社に連絡し、医療費の請求手続きを進めることができます。
自賠責保険の請求手続き
自賠責保険を利用するためには、以下の手続きを行う必要があります。
- 事故証明書を取得:警察で事故の記録を確認し、「交通事故証明書」を取得する
- 病院に自賠責保険の利用を伝える:病院側に自賠責で請求することを伝え、必要な書類を準備
- 保険会社に請求:加入している自賠責保険の保険会社へ連絡し、必要書類(診断書、治療費明細書、事故証明書など)を提出
- 保険金の支払い:審査後、医療機関に直接支払われる、または自身が立て替えた費用が支払われる
医療費負担率150%の理由
今回のケースでは医療費負担率が150%となっているため、自由診療扱いで請求されている可能性があります。自由診療の場合、病院が独自に設定した費用となり、健康保険適用時の負担額より高くなることが多いです。
対策としては、以下の方法を検討してください。
- 自賠責保険に請求し、後日払い戻しを受ける
- 健康保険の「第三者行為による傷病届」を提出し、適用できるか確認する
まとめ
バイク事故で負傷した場合、健康保険が適用されないことがあり、高額な医療費請求が発生することがあります。しかし、自賠責保険を利用すれば、治療費をカバーすることが可能です。早めに保険会社に連絡し、適切な請求手続きを行いましょう。