司法試験予備試験の勉強を始めるにあたって、どの問題集を選べばよいのか、またどのくらいの費用がかかるのか気になる人は多いでしょう。本記事では、短答式試験・論文式試験の問題集の選び方、必要な本の種類、費用を抑えるコツについて詳しく解説します。
司法試験予備試験の問題集は別々に購入する必要があるのか?
司法試験予備試験は、以下の3つの試験で構成されています。
- 短答式試験(マークシート式)
- 論文式試験(記述式)
- 口述試験
このうち、短答式試験と論文式試験は出題形式が異なるため、それぞれに適した問題集を用意する必要があります。ただし、必ずしもすべてを個別に買う必要はなく、総合的な問題集も販売されています。
短答式試験の問題集の選び方
短答式試験では、法律の基本知識を正確に理解し、短時間で正答を選ぶ能力が求められます。一般的には、以下のような問題集が必要です。
- 科目ごとの短答式問題集:刑法、民法、憲法など主要科目ごとの過去問集
- 総合問題集:短答式試験全科目の問題を網羅した1冊
たとえば、「短答過去問集(LEC、伊藤塾)」などのシリーズは、各科目ごとに分冊されています。一方、「短答合格ノート」などの1冊にまとまった参考書もあるため、自分の勉強スタイルに合わせて選びましょう。
論文式試験の問題集の選び方
論文式試験では、法律の知識だけでなく、それを論理的に表現する力が問われます。そのため、以下のような問題集が必要になります。
- 論文過去問集:実際に出題された論文試験の問題と解答例
- 答案の書き方本:論理的な構成を学べる参考書
- 演習書:重要論点ごとに問題が整理された教材
刑法や民法は、総論・各論に分かれていることが多いため、各分野ごとの論文問題集を揃えるとより効果的です。
口述試験には問題集は必要か?
口述試験では、論文試験の内容に基づいた質疑応答が行われます。そのため、専用の問題集はあまり多くなく、多くの受験生は過去問をもとに対策を行います。また、口述試験は論文試験の合格者のみが受験できるため、短答・論文試験の勉強がそのまま役立ちます。
本代を抑えるための方法
司法試験予備試験の勉強には多くの本が必要ですが、以下の方法で費用を抑えることができます。
- 中古本を活用する:メルカリやAmazonの中古市場で安く購入可能
- 予備校のテキストを活用:LECや伊藤塾などの予備校の教材は、試験範囲を網羅しており、1冊で多くの情報が得られる
- 図書館を活用:大学図書館や法律専門図書館では、試験対策の書籍を無料で利用できる
まとめ
司法試験予備試験の勉強には、短答式・論文式それぞれに適した問題集が必要です。ただし、必ずしもすべての科目を個別に購入する必要はなく、総合問題集を活用することで費用を抑えることも可能です。中古本や図書館の利用も視野に入れつつ、効率的に学習を進めましょう。