メルカリで出品した商品が無断転載され、eBayなどで転売されるケースは少なくありません。こうした場合、法的にどのような対応ができるのか、また賠償金を請求するためにはどのような手続きを踏むべきなのかを詳しく解説します。
無断転載による損害賠償の可能性
無断転載された商品がeBayで転売されると、その販売者が利益を得てしまうことになります。自分の権利が侵害されたと感じた場合、まず考えるべきは損害賠償請求です。日本の著作権法や商標法に基づき、権利侵害に対する損害賠償は求めることができます。
実際に賠償請求を行う場合、無断転載された商品の価格や転売先の利益、またその影響を証明する必要があります。このため、具体的な証拠を集めることが重要です。
警察に動いてもらえるケースとは?
無断転載による損害が軽微なものであれば、警察が動かない場合もあります。数千円や数万円程度の金額では、警察が犯罪として捉え、捜査を行うことは少ないです。
しかし、転売されている商品が高額であったり、商標権などの重要な権利が侵害されている場合は、警察が対応する可能性もあります。特に大量に転売されていた場合や、意図的な違法行為があった場合には、警察に通報する価値があります。
弁護士をつけて賠償金を取るためのステップ
弁護士をつけて賠償金を取る場合、まずは無断転載された証拠を集めることが最も重要です。eBayでの商品ページのスクリーンショット、取引履歴、出品者情報などが有力な証拠になります。
次に、弁護士に相談して、法的にどのような手続きを進めるかを決めます。たとえば、著作権侵害や不正競争防止法に基づいて、法的措置を取ることが考えられます。訴訟に至った場合、賠償金の額や訴訟費用についても詳しく説明を受けることができます。
eBayに通報するだけでアカウント停止は可能か?
無断転載された商品がeBayに出品されている場合、eBayには不正行為を報告する機能があります。通報することで、該当のアカウントが停止されることもあります。
ただし、アカウント停止はあくまでeBay内部の規定に従った措置であり、賠償金を得ることには直接つながりません。訴訟や弁護士による交渉が必要です。
無断転載のリスクを減らすための予防策
無断転載や転売を未然に防ぐためには、出品時に適切な対策を講じることが重要です。例えば、商品画像にウォーターマークを入れる、説明文に商標や著作権を明記するなどの対策があります。
また、転売されるリスクを減らすためには、商品の販売先を厳選することも一つの方法です。信頼できるプラットフォームでのみ取引を行い、取引履歴をしっかり管理することが大切です。
まとめ
無断転載された商品がeBayで転売される場合、損害賠償を求めることは可能ですが、そのためには証拠を集め、適切な法的措置を取る必要があります。警察が動かない場合でも、弁護士を通じて賠償請求を行うことができます。また、eBayへの通報でアカウント停止は可能ですが、賠償金を得るためには別途法的手続きを踏む必要があります。