「クレジットカードの過払い金は返ってくるの?」「手数料ばかりかかって損しない?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。テレビやネット広告でよく見かける“過払い金請求”ですが、実際にお金が戻ってくる仕組みや、どれくらいの費用が発生するのかをしっかり把握しておくことが大切です。本記事では、クレジットカードにおける過払い金の有無から請求方法、そして弁護士・司法書士に依頼する際のリアルな費用感まで、わかりやすく解説します。
そもそもクレジットカードに過払い金は発生するのか?
結論から言えば、ショッピング枠には過払い金は発生しません。過払い金が対象となるのは、「リボ払いやキャッシング枠での借り入れ」に対して、利息制限法を超える金利で支払っていた場合です。
たとえば、利息が年18%を超えていた時期があれば、それに該当する可能性があります。2007年以前に借入や返済をしていた場合は、確認する価値があるでしょう。
過払い金が戻る仕組みと請求の流れ
過払い金請求は、「利息制限法」に基づいて払いすぎた利息分を元本に充て直し、差額分を取り戻す手続きです。具体的には以下の流れで行います。
- 取引履歴の開示請求(カード会社に借入履歴を取り寄せ)
- 引き直し計算(法律に沿って利息を再計算)
- 請求書の送付・交渉
- 合意 or 裁判で返還請求
このプロセスは個人でも可能ですが、法律知識や交渉力が求められるため、弁護士・司法書士への依頼が一般的です。
弁護士・司法書士に依頼した場合の費用相場
気になるのが「弁護士費用は高いのか?」という点。実際のところ、以下のような料金体系が一般的です。
項目 | 相場 |
---|---|
着手金 | 0円〜1万円(無料の事務所も多い) |
成功報酬 | 返還額の20%〜25% |
訴訟費用 | 別途実費(1〜2万円程度) |
たとえば過払い金が50万円戻った場合、報酬として10万円程度が差し引かれ、残り40万円が手元に返るというイメージです。
また、任意交渉で終わるケースが多いため、裁判に至る例は少数派です。
実例:過払い金請求で実際に返ってきたケース
ある40代男性は、2005年から2010年までリボ払いで毎月返済を続けていたクレジットカードに対して過払い金調査を依頼。結果、約38万円の返還が認められ、弁護士費用を引いた後でも30万円以上が手元に戻ってきたとのこと。
「ダメ元で聞いてみたら本当に返ってきた」と語る人も多く、2000年代にキャッシングを利用していた人には十分チャンスがあります。
過払い金請求の注意点と対策
ただし、以下のような点には注意が必要です。
- 完済から10年以上経過していると時効になる可能性がある
- 過払い金があっても借入残高と相殺される場合もある
- ブラックリストに載るリスクは通常ないが、債務整理と混同しないこと
過払い金請求は、あくまで“払いすぎたお金を取り戻す”手続きであり、信用情報に影響を与えることは基本的にありません(ただし返済中の場合は注意)。
まとめ:過払い金は返ってくる可能性がある、費用もリスクも限定的
クレジットカードのキャッシングやリボ払いで過去に高金利を払っていた場合、過払い金が返ってくる可能性は十分あります。弁護士費用は成功報酬型が主流で、手元にお金が戻らない限り費用が発生しない仕組みの事務所も多いため、まずは無料相談を活用して調査することをおすすめします。
「もしかして…」と思ったら、放置せず行動することが何より大切です。10年の時効が過ぎる前に、ぜひ確認を。