近年、TikTokなどのSNS広告をきっかけに海外サイトで買い物をしてトラブルになるケースが増えています。特に、中国系の通販サイトで着圧タイツや化粧品などを購入したところ、連絡先が不明・商品が届かない・粗悪品だったといった相談が全国の消費生活センターに寄せられています。この記事では、そうした怪しい通販サイトで購入してしまったときの適切な対応方法を具体的に解説します。
注文先が怪しいかも?まず確認したい6つのチェックポイント
まずは、そのサイトが信頼できるかどうかを見極めることが大切です。以下の点をチェックしてみてください。
- 会社概要に日本語の記載が不自然
- 特定商取引法に基づく表示がない
- 問い合わせ先がメールアドレスのみ、または存在しない
- レビューが不自然(日本語が変、画像が使い回し)
- サイトURLが「.xyz」「.shop」など格安ドメイン
- 決済方法がクレジットカードか、PayPal以外の不明な決済代行
上記のいずれかに該当する場合は、詐欺まがいのサイトの可能性が高いと考えて慎重に行動しましょう。
すでに購入してしまった場合にやるべきこと
怪しいと気づいたのが購入後であっても、すぐにできる対応策があります。
- 商品の到着を待ちつつ、記録を残す
注文確認メール・注文番号・スクリーンショットを保存しておきましょう。 - クレジットカード決済なら「チャージバック」申請を検討
商品が届かない、または著しく説明と異なる場合、カード会社へ連絡することで支払い取り消しが可能なケースがあります。 - 消費生活センター(188)に相談
専門の相談員がアドバイスをくれます。個人で解決が難しいと感じた場合はすぐに連絡を。
また、消費者庁の「注意喚起情報」を参考にして、類似事例がないか確認するのもおすすめです。
返金やキャンセルが難しいケースの対処法
返金交渉が進まない、または連絡が取れない場合でも、次のような行動が可能です。
- 消費者庁や国民生活センターに通報
- Instagram・TikTokなどの広告プラットフォームに通報
- 最寄りの警察署に「通信販売詐欺の疑い」として相談
法的手段に発展する前に、まずは公式の相談窓口を通じてアクションを取ることで、同様の被害者が出るのを防ぐことにもつながります。
今後のために覚えておきたい安全なネット通販の基本
こうしたトラブルを防ぐためには、以下のような基本を押さえておくことが大切です。
- 日本国内の運営会社かどうかを確認
- 「.co.jp」など信頼性のあるドメインを優先
- 「PayPal」など返金対応のある決済手段を選択
- 事前に口コミやレビューを複数サイトで確認
- 広告だけでなく販売ページの内容を必ずチェック
SNS広告は魅力的に見えますが、商品レビューや運営実態を確認するクセを持つことが、ネットショッピングトラブルを避ける最大の防御策です。
まとめ:怪しい通販サイトに気づいたら、すぐに行動しよう
TikTokなどのSNS経由でアクセスする通販サイトには、海外運営で連絡先が不透明なケースも多く、消費者トラブルにつながりやすい傾向があります。
商品が届かない・粗悪品だった場合でも、消費生活センターやクレジットカード会社に相談すれば解決の糸口が見える可能性が高いです。被害を最小限に抑えるためにも、早期の対応と情報共有がカギになります。