突然の電話で「お客様の電話番号がご利用停止になります」などと警告されると、不安になる方も多いでしょう。特に「インターネットホットラインセンター」という聞き慣れない団体名を名乗られれば、真実味があるように感じるかもしれません。この記事では、そのような電話の正体と対処法について解説します。
「+1 (833) 079-4940」からの留守電の正体とは?
この番号からの電話は、詐欺的な手口によく使われる「国際電話を装った自動音声詐欺」の一種である可能性が高いです。+1はアメリカやカナダの国番号で、日本国内からかかってくる番号ではありません。
このような手口では「ご利用停止」「通報された」「1番を押して詳細を確認」などといった脅し文句で、受信者に不安を与え、ボタンを押させることを目的としています。これはいわゆる『フィッシング詐欺』や『オレオレ詐欺』と同じ心理誘導を利用したものです。
インターネットホットラインセンターとは何か?
インターネットホットラインセンター(IHC)は、実在する公益財団法人で、日本の総務省が支援するネット違法情報の通報窓口です。しかし、IHCが個人の電話番号宛に自動音声で警告を発するような業務は一切行っていません。公式サイトでも、なりすまし詐欺に注意するよう呼びかけています。
つまり、電話でこの名を使っていた場合、それは偽装された詐欺の可能性が極めて高いと言えるでしょう。
実際に起きている同様の被害事例
類似の番号や「番号停止」「1番を押せ」といった内容の自動音声詐欺は、SNSや各種Q&Aサイトでも多く報告されています。押してしまった後、個人情報の聞き取りや不審なサイトへの誘導、電話料金の詐取を受けたという声もあります。
また、一度反応してしまうと「カモ」と認識され、さらに別の詐欺グループに情報が売られることもあります。
対処法とやってはいけないこと
- 電話に出ない、ボタンを押さない:自動音声が流れても無視しましょう。
- 折り返し電話をしない:国際電話料金を請求される可能性があります。
- 着信拒否設定をする:スマホで迷惑電話ブロック機能を活用しましょう。
- 番号を報告:携帯キャリアや消費者センターに連絡することで、被害拡大を防げます。
不安な場合の相談先
不審な電話を受けて不安に感じた場合は、以下の機関へ相談するのが安心です。
- 消費者庁 消費者ホットライン(188)
- 総務省「迷惑電話相談センター」
- 携帯電話各社(ドコモ、au、ソフトバンク等)のカスタマーサポート
まとめ
「+1 (833) 079-4940」からの電話は、詐欺の可能性が非常に高く、絶対に1番を押してはいけません。インターネットホットラインセンターを名乗ること自体が不正行為であり、実在の団体の信用を悪用する手口です。身に覚えのない国際番号からの着信や警告メッセージには、冷静に対処しましょう。
少しでも不安を感じた場合は、公式機関に相談することが、安心・安全への第一歩です。