近年、国際電話を装った迷惑電話や詐欺の手口が増加しています。中でも「+295」から始まる番号は、国際番号の形式でありながら国コードとして正式には存在しないため、多くの人が不安を覚えています。本記事では、このような電話の正体や注意すべき点、実際の事例について解説します。
「+295」はどこの国の番号なのか?
電話番号の冒頭に「+」が付いている場合、それは国際電話の国番号を意味します。たとえば日本は「+81」、アメリカは「+1」などが該当します。
しかし、「+295」はITU(国際電気通信連合)において正式に割り当てられた国コードではありません。つまり、「+295」から始まる電話は偽装された番号、または何らかの技術的手法で表示を操作された疑いがあります。
なぜこのような番号が表示されるのか
最近の詐欺や迷惑電話では、発信元の番号を偽装する「スプーフィング」という技術が用いられることがあります。これにより、存在しない国番号や架空の番号がディスプレイに表示されるのです。
「+295」や「+677」「+881」など、聞きなれない番号からの着信は、折り返し電話を誘う詐欺や、不正課金を狙ったワン切り詐欺の可能性が高いとされます。
実際にかかってきた人の体験談
ネット上には「+295」からの電話を受けたという報告が複数見られます。多くの場合は以下のようなパターンです。
- ワン切り(1~2秒で切れる)
- 出ると無音、または外国語の録音メッセージ
- 「あなたのアカウントが停止されました」などと告げる自動音声
- 折り返すと高額通話料が発生する可能性
たとえば、あるユーザーは「+295」からの着信に出たところ、英語で「アマゾンアカウントが不正利用された」と告げる自動音声が流れ、クレジットカード番号を求められたという報告もあります。
このような電話が来た場合の対処法
もし「+295」など不審な番号から電話がかかってきたら、以下の対応を徹底しましょう。
- 絶対に折り返さない(国際通話料金がかかる可能性あり)
- 個人情報は一切伝えない
- スマートフォンの迷惑電話ブロック機能を利用する
- 不審な場合は総務省または消費者庁へ相談
特に、高齢者が被害に遭いやすいため、家族間でこうした情報を共有しておくことも有効です。
まとめ
「+295」から始まる電話番号は、国番号として正式に存在しないものであり、高い確率でスパムや詐欺の可能性があります。万が一着信があっても折り返さず、冷静に無視・ブロックすることが最善策です。今後も新たな手口が登場する可能性があるため、最新の注意を払いながら、被害を未然に防ぎましょう。