初めて電力会社を乗り換えた方にとって、旧電力会社からの請求書が届くと「もう契約していないのに？」と驚くこともあります。この記事では、電力会社の乗り換え後に発生する請求の仕組みと、正しく対応する方法について詳しく解説します。
乗り換え後にも旧電力会社から請求が届くのはなぜ？
電力の請求は、通常「検針日」または「締日」単位で計算されます。つまり、乗り換えた月の途中までは旧電力会社が供給していた分の料金が発生しており、それに基づいて請求が行われます。
たとえば、2月末に乗り換えた場合でも、1月～2月の使用分や、2月の前半までの利用分が未請求であれば、3月以降に請求が届くことになります。この遅延は、検針・請求処理の関係上、2〜3ヶ月後になることも珍しくありません。
「もう解約したから払わなくていい」は誤解
旧電力会社との契約が終了しても、契約期間中に発生した電力料金の支払い義務は残ります。未払いのままにしておくと、延滞金が発生したり、信用情報に影響が出るリスクもあるため、早めの対応が必要です。
また、支払い用紙に記載された「支払期限」が過ぎてしまっても、すぐに督促が来るわけではない場合もありますが、繰り返すと「滞納」扱いになる可能性があるため注意しましょう。
支払いが難しい場合はどうする？
請求額の支払いが一括で難しい場合、旧電力会社に電話連絡し、「分割払い」や「支払猶予」の相談をすることができます。状況を丁寧に説明すれば、柔軟に対応してくれるケースも多いです。
電話がつながりにくい場合は、公式サイトにある「お問い合わせフォーム」や「チャットボット」なども活用してみましょう。
信用情報や今後の契約に影響することは？
公共料金の滞納は、短期的には信用情報（クレジットスコア）に直接影響しないとされていますが、未払いが長期化すると債権回収業者に移管されることもあります。こうなると、クレジットカードやローン契約時に影響を与える可能性があります。
また、電気・ガス会社は「支払い実績」を管理しているため、将来的に別の電力会社と契約する際に、保証金が求められるなどの条件がつくこともあります。
まとめ：旧電力会社からの請求は必ず確認し、誠実に対応を
電力会社を乗り換えた後でも、旧会社からの請求は「契約期間中の使用分」に対する正当なものです。焦らず、以下の手順で対応しましょう。
- 請求書の「使用期間」と「請求内容」を確認
- 支払いが難しい場合は早めに連絡・相談
- 滞納しないよう支払い期限を把握する
初めての乗り換えでは不安も多いですが、正しく知識を持つことで安心して対応できます。