借金の返済が困難になった際、多くの方が検討するのが「任意整理」です。とくに利息の負担で元金がなかなか減らない状況では、任意整理によって負担を軽減し、確実に借金を減らす方法として有効です。この記事では、任意整理の契約後に返済をどうするか、またクレジットカード（例：au PAY カード）の扱いについても詳しく解説します。
任意整理の契約後は債権者への返済をどうすればいい？
弁護士や司法書士との間で任意整理の正式契約が締結されたあとは、債権者（アコムやレイクなど）への直接返済は一旦ストップして構いません。交渉開始後は、債務者が代理人（弁護士等）を通じて返済を行う形に切り替わるためです。
この時点で債権者への返済を続けてしまうと、和解条件の交渉に影響が出る場合があります。通常は、これまで債権者に支払っていた金額を弁護士事務所に「積立金」として預けておき、和解が成立した後に分割返済に充当されます。
任意整理で利息がカットされる仕組み
任意整理の最大のメリットの一つが「将来利息のカット」です。交渉が成立すれば、今後発生する予定だった利息を支払う必要がなくなり、元金だけを分割して返済していくことになります。これにより、支払額の総額が大きく減り、毎月の返済も現実的な水準に抑えられます。
ただし、既に発生している延滞利息や遅延損害金については交渉次第となるため、完全にゼロになるとは限りません。
クレジットカードの分割払いは任意整理でどう扱われる？
au PAYカードなどのクレジットカードを利用している場合でも、任意整理の対象とすることは可能です。分割払いであっても、通常は金利が付いているため、任意整理で将来利息をカットすることで支払総額が抑えられます。
ただし、すでに「リボ払い」や「分割手数料無料キャンペーン」などで無利息状態になっている支払いについては、任意整理によって大幅に元金が減るという効果は期待できません。あくまで整理できるのは「債務（未払い分）」であり、未利用分や今後の利用枠には影響しない点に注意が必要です。
任意整理中に気をつけたいこと
- 勝手な返済を行わない：交渉中に債権者に直接支払ってしまうと、交渉が不利になる可能性があります。
- 整理対象外の債務に注意：携帯端末の分割支払いや家賃などは任意整理の対象外になることがあります。
- クレジットカードの利用停止：和解成立前からカードの利用はできなくなる可能性があります。生活費の見直しを。
これらを踏まえ、弁護士や司法書士との相談を通じて、今後の生活設計も含めた現実的な返済プランを立てていくことが重要です。
まとめ：まずは専門家との面談をしっかりと
任意整理は、借金問題を根本的に解決するための手続きです。正式な契約を交わした後は債権者に直接返済する必要はなく、弁護士や司法書士に支払う積立金が今後の返済計画に役立ちます。また、クレジットカードの分割払いも条件によって整理対象となるため、詳細は専門家に確認しましょう。
まずは週明けの司法書士との面談で、詳細をしっかりと伝え、納得のいく説明を受けたうえで手続きを進めてください。