近年、海外通販サイトを利用する日本人が増加していますが、その中には偽ブランド品を販売する悪質なサイトも存在します。特に韓国の通販サイトで購入した商品が日本の税関で差し止められ、「認定手続開始通知書」が届くケースが報告されています。この記事では、そのような事例と対処法について解説します。
「認定手続開始通知書」とは？
「認定手続開始通知書」は、税関が輸入された商品に対して商標権侵害の疑いがある場合に発行する書類です。この通知書には、商品の詳細や疑義の内容、提出すべき書類などが記載されています。
例えば、「登録商標と同一又は類似の標章が付されており、真商品の仕様と異なる点があると認められるため」と記載されている場合、商標権侵害の可能性が高いと判断されます。
個人使用目的でも没収の可能性
以前は、個人使用目的であれば一定の範囲で輸入が認められていましたが、法改正により、個人使用目的であっても商標権侵害品は没収の対象となりました。
これは、偽ブランド品の流通を防止し、正規品の価値を守るための措置です。したがって、個人で使用するために購入した商品であっても、商標権を侵害していると判断された場合は、税関で没収される可能性があります。
詐欺サイトの見分け方
偽ブランド品を販売する詐欺サイトは、正規品と見分けがつきにくい場合がありますが、以下の点に注意することでリスクを減らすことができます。
- 価格が異常に安い：正規品の市場価格と比較して、極端に安い価格で販売されている場合は注意が必要です。
- 公式サイトと異なるURL：正規ブランドの公式サイトと異なるURLで販売されている場合、偽サイトの可能性があります。
- 連絡先情報が不明確：運営会社の情報や連絡先が明記されていない場合は、信頼性が低いと判断できます。
購入前に、サイトの信頼性を確認することが重要です。
同様の被害事例
実際に、韓国の通販サイトで購入した商品が税関で差し止められた事例が報告されています。例えば、あるユーザーは、韓国の通販サイト「kanverse.kr」で靴を購入したところ、税関から「認定手続開始通知書」が届き、商品が没収されました。
このような被害を防ぐためには、信頼できるサイトでの購入を心がけることが重要です。また、被害に遭った場合は、消費生活センターなどの相談窓口に連絡することをおすすめします。
まとめ
海外通販サイトを利用する際は、商品の真贋やサイトの信頼性を十分に確認することが重要です。特に、商標権侵害の疑いがある商品を購入すると、税関での没収や法的なトラブルに発展する可能性があります。安全なショッピングを楽しむためにも、正規の販売ルートを利用し、怪しいサイトからの購入は避けましょう。