近年、「NTTファイナンス」を名乗る詐欺の被害が報告され続けています。特に「料金未納」や「救済制度の手続き」などの名目で金銭を振り込ませる詐欺手口が増加しており、実際のNTTファイナンスの請求とは大きく異なります。本記事では、最新の詐欺の特徴と正規の請求方法の違いを明確にし、被害を未然に防ぐためのポイントを解説します。
「NTTファイナンス ワダヒデキ」などを名乗る詐欺の手口とは
被害報告の多くで登場するのが、「NTTファイナンスの○○です」という名乗りとともに、利用した覚えのないサイトの未納料金を口実に振込を促すものです。
具体的な特徴。
- 「本日中に振込をしないと法的措置に入る」と脅迫的な文言
- 「救済制度」という聞き慣れない制度を持ち出す
- コンビニ払い・銀行振込で今日中の支払いを要求
- 総合情報サイトや出会い系、バニラなどの実在・非実在問わず様々なサイト名を利用
これらはすべて架空請求詐欺の典型的なパターンであり、NTTファイナンスとは一切関係ありません。
NTTファイナンスの正規の請求方法とは
NTTファイナンスが実際に請求を行う場合、その方法は非常に明確で、安全な手順を踏んでいます。
- 郵送での請求書または請求書Web明細:公式ロゴや契約番号、明細が記載されています。
- NTT東西・ドコモなど通信事業者との連携請求:電話料金と合算されるケースも。
- 勝手に口座振替させることはない:本人の同意なく勝手に引き落とすことは法的に不可能です。
「今日中に振り込まないと困る」「担当が待っている」などの表現は、正規の企業では決して使用しません。
実際に受けた電話・メッセージの例
実際の被害事例から見てみましょう。
「こちらはNTTファイナンスのワダと申します。総合情報サイトのご利用料金が未納になっており、明日までに引き落とし予定です。本日中に振込がなければ法的手続きに入ります。救済制度をご利用いただければ…」
このように、覚えのない請求+即日振込の強要という2点が特徴です。
詐欺だと気づいたらやるべき対処法
冷静に対応することが被害を防ぐ第一歩です。
- 電話を切る:長く話すほど相手に情報を与えるリスクがあります。
- 着信・SMSをブロック:スマホで番号を拒否設定しておきましょう。
- 消費者ホットラインに相談:全国共通番号「188」へ。
- 最寄りの警察に通報:「架空請求詐欺の疑いがある」と相談。
- 記録を保管:発言内容・番号・時刻などをメモまたはスクショ。
もし振り込んでしまったら?
万が一、相手の指示に従って入金してしまった場合は、すぐに以下の行動をとりましょう。
- 振込先金融機関に連絡:事情を説明し、口座凍結を依頼。
- 最寄りの警察署に相談:領収書や取引明細を持参するとスムーズ。
- 消費生活センターへの報告:再発防止のためにも通報が大切です。
まとめ:NTTファイナンスを語る詐欺には要注意
「NTTファイナンス」や「未納料金」「救済制度」などを騙った架空請求詐欺は現在も継続的に発生しています。NTTファイナンスが直接電話やSMSで振込を催促することはありません。
冷静に対応し、身に覚えのない請求には絶対に応じないようにしましょう。不安を感じたら一人で悩まず、警察や消費者ホットラインに相談することをおすすめします。