インターホンが鳴ると、誰かが訪ねてきたのかと緊張することがあります。特に同じ人が何日も続けて訪れる場合、単なる営業なのか、あるいは別の目的があるのか不安になるのは当然です。この記事では、見知らぬ訪問者が繰り返し来るケースにおける適切な対応と、防犯対策について具体的に解説します。
訪問販売・勧誘業者かどうかを見極める
スーツ姿で名札もなく、何もポストに入れずに去っていく場合、訪問販売や宗教勧誘、調査員、選挙関連の訪問などの可能性があります。
特に土日など休日を狙った営業活動も多いため、平日を含む連続訪問は警戒が必要です。NHKや市役所職員などは通常、名札や書面を携帯しているため、そうしたものが見られない場合は身元不明と考えましょう。
不審な訪問者が続くときの対応策
- インターホン越し・ドア越しで対応し、絶対にドアを開けない
- 録画機能付きインターホンで記録を残す（なければスマホで画面を撮影）
- 訪問目的を尋ねても不明瞭であれば「お引き取りください」と明確に断る
相手が名乗らず、しつこく続けてくる場合は、居留守を使うか、防犯ベルや録音で対応することが効果的です。
防犯の観点からやっておくべき対策
訪問の記録や証拠を残すことが後々の安心につながります。
- インターホン録画履歴を保存し、来訪時間や人物の外見を記録
- 自治体の防犯相談窓口や警察の生活安全課に事前相談
- 地域の防犯メール登録や近隣住民への情報共有
これにより、同様の訪問を受けている人が他にもいる場合、地域全体で注意喚起を促せます。
実際の事例から学ぶ：不審訪問者のパターン
例1：スーツ姿の男性が「電気料金の点検」と称して訪問。名札がなく、断ってもしつこく再訪。電力会社に確認したところ、関係のない業者だった。
例2：宗教団体の勧誘が毎週末続き、断っても「また来ます」と言い続けたため、自治体の生活安全課に相談し、巡回強化へ。
このように、特定の業者や団体であっても、相手が名乗らない、書面がない、不快な言動がある場合には即座に相談することが大切です。
不安な場合は「相談・通報」が最善の一手
- 警察の「#9110」：緊急性のない生活トラブルに対応
- 地域の交番に相談し、巡回強化を依頼
- 自治体の防犯相談窓口：不審者情報の共有が可能
直接的な被害がなくても、精神的な不安が続く場合は躊躇せずに相談しましょう。特に高齢者や一人暮らしの女性はターゲットになりやすいため、地域ぐるみの対策も有効です。
まとめ
見知らぬ人が3日以上連続で訪問してくる場合、単なる営業ではなく、注意が必要な状況かもしれません。スーツ姿や言葉遣いに惑わされず、必ず相手の身元や目的を確認しましょう。
安全を守るために「記録・断る・相談」の3つを徹底し、地域のネットワークや行政機関と連携することで、安心して暮らせる環境を維持することができます。