家族が精神疾患を抱えている中で、日常生活や仕事、自分のメンタルを保つのが難しくなっている――そんな声は決して珍しくありません。特に「親子二人暮らし」でサポートがない状態だと、介護や精神的負担がのしかかり、ご自身がうつ状態になってしまうこともあります。この記事では、「もう限界」「逃げたい」と感じたときに、東京都内で頼れる支援先や制度について具体的に紹介します。
まずは「自分の命を守ること」が最優先
どんな事情があっても、あなた自身の健康と安全が最優先です。「死ぬしかない」と感じたら、すぐに誰かに話してください。東京都には24時間対応の相談機関があります。
- 東京都こころといのちのほっとライン
電話:0570-087478
毎日 15:00〜21:00(年末年始除く) - 東京いのちの電話
電話:03-3264-4343
24時間対応
匿名での相談が可能で、話すだけでも心が軽くなることがあります。
親の介護・精神疾患で限界を感じたら:公的支援を活用する
精神疾患のある親をケアしている方は、「ヤングケアラー」や「家族介護者」として行政の支援対象になります。具体的な相談窓口は以下です。
- 東京都精神保健福祉センター
電話:03-3844-2212(月〜金 9:00〜17:00) - お住まいの区市町村の「地域包括支援センター」または「保健所」:生活支援や介護サービス、成年後見制度について案内してくれます。
支援内容には、訪問看護・ヘルパー・ショートステイ・緊急一時保護・生活保護・グループホームの利用支援なども含まれます。
「親を捨てて一人で暮らしたい」と感じるのは自然な感情
介護疲れで「もう一人になりたい」と感じるのは異常ではありません。むしろ、それは限界に近い状態のサインです。
たとえば、市区町村のケースワーカーや社会福祉士に相談すると、母親のケア体制を整えつつ、あなた自身の住まいや就労支援も検討できます。また、成年後見制度を利用すれば、あなたが直接すべての管理を負担せずに済む方法もあります。
都内で生活再建・就労支援を受けられる場所
- 東京都自立相談支援センター
生活保護未満でも利用可。住居や仕事の相談、親からの自立支援も可能。 - 東京チャイルドライン
25歳まで利用可能な若者向け支援。LINE相談も対応。 - NPO法人「ビッグイシュー基金」
住居喪失・精神的困難を抱える人向けの自立支援やカウンセリングを実施。
これらはすべて一人で抱え込まないためのセーフティネットです。
まとめ:自分の人生を守るために「相談」は逃げではなく選択
親との関係がどれだけ大切でも、あなたの命や生活を犠牲にする必要はありません。東京都には頼れる相談機関が複数あり、無料・匿名での支援も充実しています。
「母を見捨てることになるのでは…」と罪悪感を抱えるかもしれませんが、それはあなた自身を守るための大切な決断です。今の状況を誰かに打ち明けることで、人生は確実に変わります。最初の一歩は「誰かに話すこと」から始めましょう。