免許取得から間もない初心者が物損事故を起こしてしまった場合、不安になるのは当然です。特に「ながら運転」が関係していた場合、点数や免許停止の有無、講習での対応などが気になるところです。本記事では、初心者が事故を起こした場合にどのような処分があり、どのような対応を取るべきかをわかりやすく解説します。
ながら運転による違反点数と行政処分
道路交通法の改正により、スマホを操作しながら運転する「ながら運転」は厳罰化されています。通話・注視・操作によって違反点数と罰則が異なります。
たとえば、事故を伴うスマホ注視の場合は6点加点となり、これだけで即免停となります。これは初心者であっても同じです。
違反内容によっては、一発で30日免許停止処分が下ることもあるため注意が必要です。
初心運転者講習とその対象者
初心運転者期間(取得から1年間)中に、一定の違反点数に達すると「初心運転者講習」の対象になります。具体的には、3点以上の違反を繰り返して合計点数が3点を超えると、通知が送られてきます。
この講習は通常、受講することで再試験を回避できる制度であり、受講後に一定期間無事故無違反であれば免許取消や停止処分にはなりません。ただし、違反点数が多く免停ラインに達している場合は、講習だけでは免除されない可能性もあります。
事故後に取るべき行動とは
事故を起こした直後は冷静に以下の行動をとることが重要です。
- 警察に速やかに通報し、事故状況を正確に報告する
- 保険会社にも連絡し、事故の内容を伝える
- 違反点数の通知や処分内容の通知を待つ
また、事故が物損にとどまり、被害者側と円満に解決できた場合でも、行政処分の対象にはなりますので、点数の確認や講習案内の有無を注意深く確認してください。
初心者に多いミスとその防止策
初心者に多いのは「操作中のスマホ使用」「ナビの過信」「標識の見落とし」などです。特にスマホのナビを注視してしまうと、片側注視となり前方不注意に繋がります。
その対策としては、運転中は音声ナビに切り替え、もしくは目的地設定を走行前に完了させておくなどの工夫が有効です。また、スマホホルダーを利用し、視線移動を最小限に抑える工夫もおすすめです。
まとめ:焦らず正しい手順で対応を
初心者期間中に物損事故を起こしてしまっても、焦らず正しい手順を踏むことが大切です。ながら運転は6点加点とされ免停の可能性が高いですが、講習やその後の安全運転によって再び運転可能になる道もあります。
事故後は、警察・保険会社・免許センターからの通知に従い、必要であれば初心者講習を受講しましょう。事前に処分内容や講習制度を理解しておくことで、冷静に対応できるようになります。