車の事故で修理しない場合の保険対応と過失割合の影響|6対4のケースをわかりやすく解説

交通事故が起きた後、「自分の車は修理せず、相手だけ修理する場合、保険や過失割合はどうなるのか?」という疑問を持つ方は少なくありません。とくに過失割合が6:4などで自己にも責任がある場合、保険会社の対応や支払い義務、将来の等級への影響なども気になります。この記事では、事故後に自分の車を修理しない場合の保険の取り扱いや注意点を丁寧に解説します。

過失割合6:4の意味を正しく理解しよう

交通事故では、当事者の責任割合(過失割合)によって損害の分担が決まります。たとえば、あなたの過失が6割、相手が4割であれば、相手が被った損害の6割をあなた側(保険会社)が負担し、あなたの損害の4割を相手側が負担するという考え方になります。

この比率は、事故の状況や車の動き、警察や保険会社の判断によって決まります。仮に相手の車を修理する一方で自分の車は修理しないと、負担金額や保険金請求の手続きがどう変わるかが焦点になります。

自分の車を修理しない=保険金を受け取らない?

あなたが車を修理しない選択をした場合でも、相手の過失に基づく分(この場合は4割)に相当する損害賠償請求権は残ります。つまり、修理しなくても「本来かかったであろう修理費相当額」の4割を請求することは可能です。

ただし、保険会社に「修理をしない」ことを伝えると、実際の修理見積や写真などの証拠を求められる場合があり、金額も「修理費の実額」よりは低く見積もられる可能性があります。

相手の修理費はどうなる?あなたが負担するのか?

相手が修理を希望する場合、あなたの6割の過失に基づき、その修理費の6割をあなた側(またはあなたの保険)が支払うことになります。これはあなたが修理するかどうかに関係なく、法律上の損害賠償義務に基づくものです。

そのため、あなた自身の修理を放棄したとしても、相手側への補償義務は残ります。

自分の車の修理費は誰が負担するのか

自分の車の損害に対する相手の責任割合(この例では4割)に相当する金額は、相手の保険会社が支払います。

残りの6割は自己負担か、あなたが車両保険に加入していれば保険でカバーされることになります。保険を使うかどうかは、支払額と等級ダウンの影響を比較して検討するのが一般的です。

等級や保険料への影響も知っておこう

あなたが保険を使うと、基本的に翌年から等級が3等級ダウンし、保険料が上がる可能性があります。修理費や支払い金額が小さい場合は、保険を使わず自己負担で済ませる選択もあります。

逆に、相手への賠償を含めて大きな金額になる場合は保険を使ったほうが安心なケースも。どちらが得か、保険会社とよく相談するのが大切です。

まとめ:修理しない選択も可能だが、保険と責任の整理は重要

自分の車を修理しない選択をした場合でも、過失割合に応じて相手から補償を受ける権利はあります。また、相手が修理を希望する場合は、あなたの過失割合分の費用負担が生じます。

車両保険の有無や保険等級への影響も踏まえた上で、保険会社と相談しながら対応を進めましょう。事故後は感情的になりやすいですが、冷静に損害と責任のバランスを整理することが、後悔しない選択につながります。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール