近年、NTTや「プライム」などを名乗る自動音声による未納料金の請求電話が増加しています。これらの電話は、実際には詐欺である可能性が高く、注意が必要です。
自動音声による未納料金請求の手口
詐欺の手口として、自動音声で「未納料金がある」「法的措置を取る」といった脅迫的なメッセージが流れ、指定された番号に折り返すよう促されます。折り返すと、個人情報を聞き出されたり、支払いを要求されたりするケースがあります。
例えば、NTTファイナンスを名乗る自動音声で「未納料金がある」として、1を押すよう指示される事例が報告されています。実際には、NTTファイナンスがこのような方法で連絡をすることはありません。
個人情報を伝えてしまった場合のリスク
名前や生年月日などの個人情報を伝えてしまった場合、それ自体では直ちに被害につながることは少ないですが、他の情報と組み合わせて悪用される可能性があります。特に、住所やクレジットカード情報などを追加で伝えてしまうと、被害のリスクが高まります。
実際に、20代の男性がNTTファイナンスを名乗る人物からの電話で、未納料金として30万円を支払わされた事例も報告されています。
詐欺電話への対処法
このような詐欺電話に対しては、以下の対処法が有効です。
- 知らない番号からの電話には出ない、または留守番電話に設定する。
- 自動音声での案内に従わず、指示された番号には折り返さない。
- 個人情報を求められても答えない。
- 不審な電話があった場合は、消費者ホットライン(188)や最寄りの警察署に相談する。
被害を防ぐための予防策
被害を未然に防ぐためには、以下の予防策が有効です。
- 国際電話番号(+から始まる番号)や050番号からの着信には注意する。
- 携帯電話の設定で、知らない番号からの着信を制限する。
- 家族や友人と情報を共有し、注意喚起を行う。
- 定期的にクレジットカードや銀行口座の利用明細を確認する。
まとめ
NTTや「プライム」を名乗る自動音声による未納料金の請求電話は、詐欺である可能性が高く、注意が必要です。個人情報を伝えてしまった場合でも、冷静に対処し、追加の情報を提供しないようにしましょう。不審な電話があった場合は、消費者ホットラインや警察に相談することをおすすめします。