ウーバーイーツなどのフードデリバリーをしている最中に交通事故に遭った場合、どの保険が適用されるのか、非常に気になるポイントです。今回は、配達中の事故に対して適用されるウーバー独自の保険と、個人で加入している自動車保険(ファミリーバイク特約など)との使い分け方について解説します。
ウーバー配達パートナー向けの保険とは
ウーバーは配達パートナー向けに補償プログラムを提供しています。内容は以下の通りです。
- 対人・対物賠償責任保険(第三者に損害を与えた場合の補償)
- 配達パートナーの傷害補償(死亡・後遺障害・入院日額など)
これらは配達アプリがオンライン状態かつ配達中(商品を受け取ってから渡すまで)であれば自動的に適用される仕組みです。したがって、今回のように「商品を届ける最中」であればウーバー側の保険がまず適用の対象になります。
ファミリーバイク特約との違いと使い分け
ファミリーバイク特約は、ご自身が加入している自動車保険の特約として、原付バイクでの事故に対応するものです。ただし、これは業務用途を明確にカバーするものではありません。そのため、配達業務中の事故に対しては保険会社によっては「免責」となる場合もあります。
たとえば、A社の約款では「営業行為中の事故には適用されない」と明記されています。そのため、まずは保険会社に配達目的での使用が補償範囲内か確認することが重要です。
事故時の対応の流れ
配達中に事故に遭った場合、以下の手順を取るとスムーズです。
- 警察に連絡し、事故証明を取る
- けががあれば医療機関を受診
- ウーバーアプリ内から事故報告(「サポート」→「安全に関する問題」)
- 自分が加入している保険会社にも念のため連絡
事故の責任割合によっては、加害者側の保険が使えることもあります。
ウーバーを辞める場合の保険選択
今後ウーバー配達をやめる予定であれば、業務目的での使用はなくなるため、ファミリーバイク特約の補償だけで十分となります。業務使用中の事故であればウーバーの補償を利用し、その後の通院費などは自身の任意保険または健康保険と併用していく形になります。
今後は通勤や私用での利用だけになる場合、自動車保険の見直しや特約変更も検討してみるのがおすすめです。
注意点:配達以外の移動ではウーバー保険は使えない
ウーバーの補償はアプリがオンラインかつ配達中であることが条件です。つまり、帰宅途中やオフライン中の移動中に起きた事故では適用されません。この点を理解し、普段から自身の保険との補完関係を意識しておきましょう。
まとめ
ウーバー配達中の事故に関しては、まずはウーバーの保険で対応できるかを確認し、補償の範囲をしっかり把握することが大切です。ファミリーバイク特約が業務利用をカバーしていない可能性もあるため、必ず保険会社に使用目的を伝えた上で補償の範囲を確認してください。今後のライフスタイルに合わせて、最適な保険を見直すことも事故後の重要なステップとなります。