近年、NTTやNTTファイナンスを名乗る自動音声による詐欺電話が増加しています。特に、国際電話番号からの着信で「料金未納」や「法的措置」などと脅し、個人情報を聞き出す手口が横行しています。この記事では、これらの詐欺の手口と対策方法について詳しく解説します。
詐欺電話の典型的な手口
詐欺電話は、以下のような特徴があります。
- 国際電話番号(例:+1 833-249-1416)からの着信
- 自動音声で「NTTファイナンスです。料金未納のため法的措置を取ります。」などと案内
- 「オペレーターに繋ぐには○番を押してください」と指示
- オペレーターに繋がると、名前や生年月日などの個人情報を要求
これらは、実在する企業を装った巧妙な詐欺手口です。NTTファイナンスは、自動音声で契約状況や回線の利用停止を通知することはありません。NTTファイナンス公式サイトでも注意喚起がされています。
個人情報を伝えてしまった場合のリスク
名前や生年月日を伝えてしまった場合、以下のリスクがあります。
- 個人情報を悪用され、他の詐欺や犯罪に利用される可能性
- 追加の詐欺電話や迷惑メールが増える
- なりすましによる金融被害のリスク
ただし、名前と生年月日だけでは直ちに重大な被害に繋がることは少ないですが、他の情報と組み合わされると危険性が高まります。
通話料金の心配について
国際電話番号からの着信に応答した場合、通常は着信者に料金は発生しません。しかし、自分からかけ直した場合は国際通話料金が発生する可能性があります。特に、国際フリーダイヤル(例:+1 844)でも、日本からかけると有料になることがあります。
詐欺電話への対処法
詐欺電話に対しては、以下の対策を講じましょう。
- 不審な電話には出ない、またはすぐに切る
- 自動音声で番号を押すよう指示されても従わない
- 個人情報を求められても答えない
- 不安な場合は、消費者ホットライン(188)や警察相談専用電話(#9110)に相談
また、スマートフォンの迷惑電話対策アプリを活用することで、詐欺電話の着信をブロックすることができます。
まとめ
NTTやNTTファイナンスを名乗る自動音声の詐欺電話は巧妙化しています。国際電話番号からの着信や、自動音声での案内には特に注意が必要です。個人情報を安易に提供せず、不審な電話には応答しないことが大切です。万が一、被害に遭った場合や不安な場合は、速やかに消費者ホットラインや警察に相談しましょう。