家族が突然倒れたとき、知らされていなかった借金が発覚することは少なくありません。状況を正しく把握し、適切な対応をとるためには、借金問題に精通した弁護士の存在が重要です。この記事では、信頼できる弁護士の探し方や、費用を抑えて相談できる公的機関「法テラス」の利用法をご紹介します。
なぜ借金問題に強い弁護士を探すべきか
借金問題には、任意整理や自己破産、個人再生など専門的な法的知識が求められます。対応を誤ると返済額が増えたり、資産を失ったりするリスクもあります。特に、債務の内容が不明でスマホなどに証拠が残されている場合は、早期に専門家へ相談することが不可欠です。
弁護士は、債権者への連絡代行、債務状況の把握、返済計画の立案などを通じて、精神的な負担も大きく軽減してくれます。
信頼できる弁護士の探し方
- 弁護士会の紹介制度:都道府県の弁護士会では、債務整理に強い弁護士を紹介してくれる制度があります。たとえば「東京弁護士会」「大阪弁護士会」などの公式サイトに情報があります。
- 法テラスの活用:後述する「法テラス」は、無料で法律相談できるだけでなく、収入条件を満たせば費用の立替制度も利用できます。
- 口コミや専門サイト:借金問題に特化した法律事務所の口コミや、実績の公開されているサイトも参考になります。例:「借金 弁護士 比較」などで検索すると特化型サイトが表示されます。
法テラスとは?相談の流れとメリット
法テラス(日本司法支援センター)は、国が設置した公的機関で、法的トラブルに直面した人が必要な情報や援助を得られるように支援しています。
利用方法:
- 電話またはWeb予約で相談日を設定
- 面談による無料相談(原則3回まで)
- 収入や資産が一定以下の場合、弁護士費用の立替制度が利用可能
法テラスは、中立的で相談者本位のアドバイスが期待できるため、初めて法律相談を受ける方にも安心です。
スマホや通帳が使えない場合の情報収集
スマホのロックが解除できず、銀行口座情報も不明な場合は、次の方法で調査可能です。
- 信用情報機関への開示請求:JICC、CIC、全国銀行個人信用情報センターなどに本人または代理人として開示を依頼できます。
- 弁護士による債権者への照会:弁護士を通じて、どの債権者から借金があるかを確認することも可能です。
- スマホは専門業者に調査を依頼:故人や本人の許可がある場合に限り、専門業者でスマホ解析を依頼するケースもあります。
弁護士費用が不安な場合の対応策
借金問題の相談で気になるのは費用面です。以下の方法で金銭的負担を軽減できます。
- 法テラスの民事法律扶助制度:一定の収入基準を満たせば、弁護士費用の立替や分割払いが可能です。
- 無料相談の活用:初回無料相談を実施している弁護士事務所も多くあります。
- 市区町村の無料法律相談:役所などでも月1〜2回程度、無料の法律相談日を設けているところがあります。
まとめ
家族の突然の病気や死去によって知られざる借金が発覚した場合、焦らずに専門家の力を借りることが重要です。ネット検索で情報収集するだけでなく、法テラスや弁護士会の相談窓口を活用することで、安心かつ適切に問題を解決することが可能です。費用が心配な方でも利用できる制度が整っているので、まずは無料相談を活用してみましょう。