近年、SNSや出会い系アプリなどを通じて裸の写真を送信させられた後に脅迫される事件が急増しています。被害に遭った直後は強いショックと不安に襲われるものですが、適切に対処することで被害の拡大を防ぐことができます。本記事では、裸の写真を悪用した脅迫への正しい対応策を解説します。
裸の写真を送ってしまった…それでも冷静に対処すべき理由
まず最も大切なのは、「脅されたからといって相手に支払いをしても、被害は止まらない」という現実です。実際に3万円やそれ以上を支払っても、次々に要求されるケースが多発しています。
一度応じることで「支払う被害者」としてターゲットにされ続けてしまいます。自分を責めず、今すぐ被害の拡大を止める行動を始めましょう。
やってはいけないことと今すぐやるべきこと
やってはいけないこと
- お金を払ってしまう
- 加害者と連絡を取り続ける
- 脅されて不安から無理に相手の言うことを聞く
やるべきこと
- 相手との連絡手段をすべてブロック
- 送られた脅迫内容・写真・連絡履歴などを保存(スクショ)
- 警察のサイバー犯罪相談窓口に相談
- 信頼できる友人や家族にも事実を共有
送信された相手への対処と関係の修復
既に知り合い数名に写真が送られてしまった場合でも、正直に事実を伝え、協力を求めることがベストです。多くの人は悪意のある拡散に関わりたくないと考えます。
「被害に遭ってしまった」と正直に説明することで、理解や共感を得やすくなり、あなたへの信頼は失われません。
脅迫行為は犯罪|警察への通報で守られる
今回のようなケースは明確に脅迫罪・強要罪に該当します。被害の証拠があれば、警察は動いてくれます。
加害者が海外アカウントを使用していたとしても、近年ではSNSの運営会社や国際的な連携によって、アカウント凍結や発信者特定の事例も増えています。泣き寝入りせず、警察に証拠を提出し対応を仰ぎましょう。
専門窓口の活用と心のケア
性的な脅迫やリベンジポルノ被害は、心に大きな傷を残す可能性があります。一人で抱え込まず、支援機関を活用しましょう。
たとえば、STOP! 子どもへの性被害や、法務省人権相談窓口などは、秘密厳守で相談に乗ってくれます。
まとめ:自分を責めないで、正しいステップを
裸の写真を送ってしまったことを悔やむ気持ちは当然ですが、一番大切なのは「今、どう動くか」です。
支払いには絶対に応じず、証拠を残して専門機関へ相談し、信頼できる人と共に対応しましょう。このような被害は誰にでも起こり得ることです。正しい情報と支援を得て、自分の尊厳と未来を守ってください。