引っ越しのタイミングで不要になった家具や家電を回収してもらうことはよくありますが、最近では回収業者による高額請求のトラブルも増えています。この記事では、不用品回収で想定外の金額を請求された場合の対応方法や、安心できる業者選びのポイントを解説します。
回収費用14万円は妥当?相場を知ろう
冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、ベッドなどの大型家電・家具をまとめて回収すると費用はかさみがちですが、一般的な不用品回収の相場を知っておくと判断の基準になります。
品目 | おおよその相場 |
---|---|
冷蔵庫(小型) | 5,000〜8,000円 |
洗濯機 | 4,000〜7,000円 |
電子レンジ | 1,000〜3,000円 |
ノートパソコン | 無料〜2,000円(場合によっては買取) |
折りたたみベッド | 3,000〜5,000円 |
上記をすべて合算しても、通常であれば3万〜5万円が一般的な金額といえます。14万円という請求は相場を大きく上回っており、不当な請求の可能性が高いです。
強引な請求に屈しないための対処法
もしも当日その場で高額請求されても、すぐに支払う必要はありません。以下のような対応が有効です。
- 見積もりを文書で出してもらう
- 「家族と相談する」と伝え、時間を稼ぐ
- その場で警察や消費者センターに相談すると伝える
しかし、すでに支払い済みの場合でも、泣き寝入りする必要はありません。後からでも対処できる手段があります。
消費生活センターへの相談が有効
高額請求や脅しに近い対応があった場合は、全国の消費生活センターへの相談が効果的です。自治体が設置している機関で、法律的な観点からのアドバイスや事業者との交渉代行も行ってくれます。
具体的には、以下のような情報を用意して相談するとスムーズです。
- 領収書や請求書の写し
- 業者の名前、連絡先、やりとりの内容
- 怖かったと感じた状況の詳細(日時、対応者の言動など)
信頼できる回収業者を見分けるポイント
今後のためにも、回収業者を選ぶ際には次のような点をチェックすることが大切です。
- 古物商や産業廃棄物収集運搬業の許可があるか
- 事前に見積もりを提示してくれるか
- 口コミやSNSでの評価が高いか
- 所在地や運営会社情報が明示されているか
特に「無料回収」「当日即対応」といった文言には注意が必要です。実際は無料では済まないケースも多く見られます。
女性の一人暮らしや不安なときの対策
一人で対応するのが不安な場合は、以下の工夫が役立ちます。
- 訪問時に友人や家族に同席してもらう
- スマートフォンで会話を録音する(トラブル抑止に有効)
- 「録音しています」と明言することで業者側の態度が変わることも
また、不安を感じた時点でサービス利用を中止する権利は常にこちら側にあります。安全第一で行動しましょう。
まとめ:泣き寝入りせず、適切な手続きを
不用品回収における高額請求トラブルは、相手の態度やその場の状況に押されて支払ってしまうケースが多いのが現実です。しかし、事後でも消費者センターや法律相談を活用することで、取り戻せる可能性はあります。
今後は、信頼できる業者選びと、何かあったときのための備え(録音、家族の同席)を意識して、安全に不用品処分を進めましょう。