一見娯楽として始めたはずの高レート麻雀。しかし、そこに反社会的勢力が絡んでいた場合、思わぬトラブルに発展する可能性があります。負けてしまった後に支払いが困難、あるいは支払う気がないとき、どのようなリスクがあるのでしょうか?この記事では、違法賭博によるトラブルとその対処法について、法律と実例を交えて解説します。
高レート麻雀と違法賭博の境界線
日本の法律では、金銭を賭けた麻雀は刑法第185条「賭博罪」に該当する可能性があります。特に、いわゆる“テンピン”(1000点=100円)以上のレートで行われる麻雀は、風俗営業法の届出もない限り違法とされることが多いです。
反社会的勢力が関与している場合、レートは法外であり、負ければ数十万〜数百万円の借金が発生することも珍しくありません。
支払い拒否によるリスクとは?
支払いができない、あるいは支払う気がないとき、次のようなリスクが想定されます。
- 脅迫・暴力行為:債権回収の名目で身体的・精神的な圧力を受ける可能性があります。
- 個人情報の悪用:事前に記入した連絡先やSNS情報が悪用されるケースもあります。
- 家族や勤務先への連絡:支払いを迫るため、周囲に迷惑がかかる場合も。
これらはいずれも、いわゆる「反社的手口」による民間の“取り立て”であり、法的には許されません。
警察に相談すべきケースとは
暴力や脅迫があった場合、ためらわずに警察へ通報してください。違法賭博に関与したことが不安かもしれませんが、実際には被害者保護が優先される傾向にあります。
警察への相談の際には以下の情報を用意しましょう。
- 日時・場所・関係者の名前
- 脅された内容・手口
- 連絡手段(LINE・通話記録など)
また、各都道府県には「暴力団排除相談窓口」も設けられており、匿名でも相談可能です。
違法賭博の関与が自身に及ぼす影響
高レート麻雀に参加したこと自体も、違法行為にあたる可能性があるため、事情聴取や捜査の対象となる可能性もあります。しかし、被害届を出し、自身が脅迫・恐喝などの被害者であることが明確であれば、処分が軽減または不起訴となる可能性も十分あります。
また、借金が残っている場合も、違法な賭博による債務は民法上「無効」とされる場合が多く、法的には支払う義務が生じないこともあります。
事前に身を守る意識と今後の教訓
高レート麻雀に誘われたときは「誰と」「どこで」「どんなレートか」を必ず確認し、不明瞭な場合は断る勇気を持つことが最善です。特に現金の受け渡しが発生する場では、法的リスクが高いため十分な警戒が必要です。
一度巻き込まれてしまった場合でも、早期に相談・通報することで被害拡大を防ぐことが可能です。
まとめ
高レートの麻雀で反社会的勢力と関わり、支払いができない状態に陥った場合、暴力・脅迫・個人情報の悪用といった深刻なリスクに直面する可能性があります。こうしたときには迷わず警察に相談し、自身の安全を最優先に行動してください。違法な賭博は関与そのものがリスクです。今後は関わらないことを徹底し、健全な楽しみ方を選びましょう。