NHK受信料は、テレビを設置している限り原則として契約と支払い義務があるとされています。しかし、家族の名義変更や支払い手続きがうまくいかず、そのまま放置状態になってしまったというケースも少なくありません。この記事では、契約者が亡くなった後の手続き、支払いが止まっていた場合の対応、今後どうすべきかについて解説します。
名義人が亡くなった後のNHK契約の扱い
NHKとの契約は、受信設備のある世帯に義務付けられており、個人に帰属します。契約者が亡くなった場合、その契約は終了し、新たに現居住者が契約を結ぶ形になります。したがって、相続人が自動的に契約義務を引き継ぐわけではありません。
ただし、NHKに通知や解約届が出されていない場合、受信設備がある限り「継続使用」とみなされることもあり、新たな契約とみなされる可能性があります。
名義変更後に引き落としされていなかった場合
名義を自分に変更し、支払い方法も変更したのに引き落としが止まっていたというケースは、NHK側の登録ミス、口座情報の不備、申請処理の未完了などが原因である可能性があります。
そのまま放置していた場合でも、NHKが未払いを把握した段階で一括請求されるリスクがあるため、早めにNHKふれあいセンターに連絡し、契約状況を確認することが重要です。
未払い期間が長い場合の取り扱い
NHKは過去5年分までさかのぼって請求する権利を持っています。ただし、契約が正式に成立していなかった場合(たとえば手続き未完了など)には、請求対象外となる可能性もあります。
具体的な取り扱いは、契約履歴と支払い実績をもとに個別判断されます。過去に5年以上未払いでも、減免措置や一部免除に応じてもらえた事例もあります。
NHKへの相談手順と伝えるべき情報
NHKに相談する際は、以下の情報を手元に準備しておくとスムーズです。
- 旧契約者の氏名と住所
- 名義変更後の申請時期や記録(控えがあればベスト)
- 現在の受信状況(テレビの有無・使用状況)
- 過去の引き落とし状況(通帳記録など)
NHKふれあいセンターへの連絡は電話(0120-151515)または公式サイトから可能です。
よくあるQ&Aと注意点
Q. 今から支払う意思があるが、過去分を免除してもらえる?
→NHKは支払意思を示せば、分割払い・減額・免除に応じるケースもあります。過去の例でも「事情を説明して誠実に対応すれば柔軟に対応してくれた」という声があります。
Q. このまま放置していたらどうなる?
→長期間の未契約・未納状態が発覚すると、NHKから文書・訪問・場合によっては法的請求(民事裁判)を受ける可能性があります。
まとめ
NHKの契約・受信料に関しては、名義変更後の不備や支払い停止に気づかず放置してしまうケースもありますが、放置し続けると将来的に一括請求や法的措置の対象となる恐れもあります。早期にNHKに状況を説明し、契約・支払いの再確認を行うことで、柔軟な対応や救済策を得られる可能性が高まります。誠実に行動することが解決への第一歩です。