私有地でのポケモンGOや飲食行為は違法になる?トラブルを避けるための基礎知識

スマホゲームやテイクアウト飲食の流行により、私有地での短時間の滞在が日常化しています。しかし、その行動がどこまで許されるかを理解していないと、思わぬトラブルや不安を招くこともあります。今回は、私有地での行動に関する法律的な側面と、トラブルを避けるためのポイントを解説します。

私有地と公共の違いを理解する

コンビニや飲食店の「敷地」は一見公共スペースのように見えますが、基本的には店舗の私有地です。たとえフェンスなどで囲われていなくても、管理者の許可なしに滞在する行為は法的には「無断立ち入り」とみなされる可能性があります。

例えば、メガネショップの裏手にある駐車場やスペースも、明確な案内がない限りは私有地と考えたほうが安全です。

不法侵入にあたるケースとは

不法侵入(刑法第130条)とは「正当な理由なく人の住居や建物、敷地に立ち入ること」を指します。ただし、これはあくまで所有者や管理者が明確に立ち入りを拒否している意思がある場合に成立します。

たとえば、「立ち入り禁止」の看板がある場所に入る、管理者が注意しても退去しないといった状況が該当します。短時間の滞在であっても、拒否の意思が明確に示されていれば違法になることもあります。

写真を撮られた場合の法的リスク

仮に店舗スタッフがこちらをスマートフォンで撮影していた場合でも、それだけで違法行為とは言い切れません。店舗の安全確保や記録として撮影するのは正当な範囲に含まれることが多いです。

ただし、もしその写真がネットに無断で掲載されたり、個人情報の不正利用が疑われる場合は、プライバシー権の侵害として対処が必要になる可能性もあります。

ポケモンGOと私有地トラブルの実例

ポケモンGOが流行した当初、多くのプレイヤーが公園や店舗敷地に集まり、騒音・無断駐車・ごみの放置などのトラブルが全国で発生しました。その結果、特定の施設では「ゲーム禁止」「敷地内プレイお断り」の掲示を行うようになりました。

このような背景から、たとえ短時間の滞在であっても、プレイする場所には注意が必要です。

不安になったときに取るべき行動

もし「写真を撮られた」「通報されるかもしれない」と不安に感じた場合は、自分から丁寧に謝罪することが一番の解決策になることがあります。誤解を招いていたならば、素直に事情を話すことでトラブルは回避できます。

また、事後に何かしらの連絡が来るようなことは基本的には稀ですので、過剰に心配しすぎないことも大切です。

まとめ:知らずにトラブルを招かないために

公共に見える場所でも、実は私有地ということは多くあります。ポケモンGOや飲食など、一見無害に思える行動でも、周囲や所有者の立場を考えた行動が求められます。

トラブルに発展しないためには、気軽にその場を離れる・謝罪する・立ち入りを避けるなどの意識が重要です。安心してスマホゲームや外食を楽しむためにも、基本的なマナーと知識を身につけておきましょう。

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