最近、見覚えのない国際電話番号からの着信が増えたと感じていませんか?特に「+809」「+3」などから始まる番号は、一見無作為に見えるため不安を抱く方も多いでしょう。本記事では、こうした不審な国際電話の正体と、詐欺やトラブルへの対処法について解説します。
「+809」から始まる番号の正体とは?
+809は、ドミニカ共和国の国番号です。一見日本国内の携帯番号「0809」に見えることから、誤って折り返してしまう方もいます。しかし、この番号を使ったワン切り詐欺(国際課金型詐欺)が報告されています。
折り返し電話をかけると、国際通話料金が発生し、1分あたり数百円以上の高額な通話料が請求されることがあります。詐欺業者は、ワン切りや無言電話などで興味を引き、ユーザーに折り返しさせる手口を取っています。
+3で始まる番号にも注意が必要
+3から始まる国番号には、ヨーロッパ諸国(例:+30ギリシャ、+31オランダ、+33フランスなど)が含まれます。これらの国からの正規の着信もあり得ますが、近年はフィッシングや詐欺目的で国際電話を偽装するケースも増えています。
たとえば、+39(イタリア)を装った詐欺電話の報告や、+38(旧ユーゴスラビア圏)からのワン切りなどが確認されています。
折り返し電話のリスクとは?
不審な国際電話に折り返すことで、以下のようなリスクがあります。
- 高額な国際通話料の請求
- 自分の番号が「通じる番号」としてリスト化され、他の詐欺グループに転売される
- 自動音声を使ったフィッシング詐欺や個人情報聞き出し
実際に、「+881」「+882」などの特別回線を利用した詐欺では、1回の通話で数千円〜数万円の請求が発生したというケースもあります。
不審な番号への対処法
不審な番号からの着信があった場合、以下の行動をおすすめします。
- 絶対に折り返さない
- 電話番号検索サイト(例:「迷惑電話番号サーチ」など)で検索する
- スマートフォンの設定で国際番号の着信をブロックする
- 通話履歴に残った番号は削除する
- 迷惑電話対策アプリを活用する(例:Whoscall、Truecallerなど)
また、不審な着信が続く場合は、通信事業者に相談のうえ、番号変更や着信拒否設定の強化を検討しましょう。
詐欺被害に遭ってしまった場合の対処
万が一、誤って折り返してしまった場合や、金銭的被害が発生した場合は、以下の対応が有効です。
- 携帯会社に通話履歴の確認と通話料の減免交渉を依頼
- 警察(サイバー犯罪相談窓口)への被害届提出
- 国民生活センターへの相談(https://www.kokusen.go.jp/)
また、同様の被害が拡散されないよう、周囲にも注意喚起を行いましょう。
まとめ:不審な国際番号からの着信は冷静に無視を
+809や+3で始まる不明な国際番号は、詐欺やトラブルのリスクがあるため、着信があっても絶対に折り返さないことが基本です。もし何らかの被害が発生した場合でも、焦らずに携帯会社や公的機関に相談し、冷静に対応することが大切です。スマホのセキュリティ対策や情報収集を習慣にして、自分自身を詐欺から守りましょう。