近年、米の価格についてインターネット上でさまざまな情報が飛び交っています。中でも「古古古米（こここまい）が本来は非常に安価なはずなのに、5kgで2000円前後で売られている」という噂が話題になっています。本記事では、古古古米の定義や価格構造、販売の実態などをわかりやすく解説します。
古古古米とは？その定義と特徴
古古古米とは、一般的に収穫から3年以上経過した古米を指します。精米後の風味や食感が著しく低下しており、家庭用としては敬遠されがちです。
本来は家畜の飼料や加工用（米粉や煎餅など）として流通することが多く、食味や保存性の観点から新米や新古米に比べて価値が下がる傾向にあります。
古古古米の本来の市場価格とは？
古古古米は一般の流通市場では1kgあたり数十円〜100円程度で取引されることが多く、5kgであれば500円以下での仕入れが可能な場合もあります。
しかし、消費者にそのまま提供するためには再精米やブレンド、包装、輸送、人件費などが加わり、結果的に販売価格が上がることもあります。
なぜ5kgで2000円前後という価格設定になるのか？
販売店によっては「国産米使用」「訳あり」「家庭用ブレンド米」といった名称で販売されており、中身は古古古米を含むこともあります。
その場合でも、「見た目」「食味」などを多少なりとも改善するための工程を経ているため、販売価格は原価に対して3〜4倍となることもあります。また、パッケージやブランド力、ネット通販サイトでの販売手数料なども価格に影響します。
古古古米を購入する際の注意点
- ラベルに「精米日」のみ記載されていることに注意（収穫年は書かれていない場合が多い）
- 「ブレンド米」や「国内産米」表記の場合は中身を問い合わせるのが確実
- レビューや口コミを参考に品質を判断
古古古米を購入すること自体は違法ではありませんが、誤解を招くような販売方法や誇大広告がなされている場合は消費者庁への通報対象となることもあります。
実際の販売例：業務用やネット通販での価格帯
実際に業務用ルートでは、古古古米を含むブレンド米が10kgで1500円程度で販売されていることがあります。ネット通販では「家庭用格安米」として5kgで1980円〜2480円で販売されるケースが確認されています。
ただし、これらの価格には流通コスト・包装・広告費などが上乗せされている点を考慮する必要があります。
まとめ：価格だけで判断せず、中身と販売方法を見極めよう
古古古米は確かに原価は安価である場合が多いものの、再精米や販売コストなどにより、市場価格では5kgで2000円前後になることも不思議ではありません。
大切なのは「価格」よりも「中身の表示や説明の明確さ」。購入時にはラベルや販売元の情報をしっかり確認し、納得のいく品質と価格のバランスを見極めることが重要です。