友達が万引きしたとき一緒にいたら共犯になる?警察の対応とスマホチェックの現実

自分は万引きに関わっていないのに、たまたまその場にいたことで警察から連絡が来た――そんな経験をした人は少なくありません。とくに学生や若者の間では、仲間の行動に巻き込まれてしまうこともあります。本記事では、友人の万引きに同席していた場合の「共犯性」や、警察署での「スマホの中身の確認」など、実際に起こりうるシチュエーションとその対応策を解説します。

万引きをしたのは友達だけ…それでも共犯になる可能性は?

刑法上の「共犯」とは、犯罪に加担する意図(共謀)があった場合に成立します。つまり、単に一緒に買い物していただけであれば、共犯として処罰されることは通常ありません。

ただし、例えば以下のような状況に該当すると、共犯性が疑われる可能性があります。

  • 事前に万引きを計画していた
  • 犯行中に周囲を見張っていた
  • 盗品を受け取った・隠した

今回のように、本人が普通に買い物していて後から友人が万引きしていたと発覚した場合、客観的証拠や供述がなければ共犯扱いはされにくいといえます。

警察署に呼ばれた場合の対応と心構え

警察から電話があったとしても、それだけで犯罪者扱いされるわけではありません。事実確認のために事情聴取を受けるケースが多く、協力的かつ冷静に受け答えすることが大切です。

聴取では以下のようなことが聞かれる可能性があります。

  • 当日の行動経路や店内での様子
  • 友人の言動・様子
  • 友人とどんな関係だったか

何か不安がある場合は、保護者や弁護士に同席してもらうこともできます。未成年・学生であればその権利は当然にあります。

スマホの中身は勝手に見られるのか?

警察がスマートフォンの中身を確認するには、原則として本人の同意または裁判所の令状が必要です。つまり、LINEのトーク履歴やDMなどは、許可なく勝手にチェックされることはありません。

ただし、本人が「見てもいいです」と了承すれば、操作画面を一緒に見る形で確認されることはあり得ます。心配な場合は、「弁護士を通して対応します」と伝えて確認を保留にすることも可能です。

一緒にいたときでなくても関係を疑われることはある

仮に友人が別の日に万引きをしていた場合でも、その友人と一緒にいた記録(SNSやLINEのやり取りなど)があれば、参考人として事情を聞かれる可能性があります。

そのため、すでに縁を切って関係を断っているということであれば、警察にもその旨を正直に伝えれば問題ありません。無理に隠そうとせず、事実だけを伝えることが最善の対応です。

まとめ:巻き込まれても焦らず冷静に、記録と事実で自分を守る

友人の犯罪行為に知らずに巻き込まれるケースは誰にでも起こり得ます。しかし、自分が実際に関与していなければ、共犯にはなりません。警察からの連絡には誠実に対応しつつ、スマホやプライベートな情報については慎重に扱いましょう。

また、普段から周囲の言動に注意し、不審な行動をする人物とは距離を置くことが、自分の身を守る最善の方法です。何か不安がある場合は、法テラスや学校の相談窓口を利用することも検討してください。

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