街中で倒れている人を見つけて119番通報を行った後、警察から「通報時の状況についてお話を伺いたい」と連絡が来るケースは珍しくありません。こうした連絡に驚かれる方も多いかもしれませんが、実はこれはごく一般的な対応の一環です。本記事では、通報後に警察から連絡が来る理由や、その際の対応方法について解説します。
119番通報後に警察から連絡が来る理由とは?
119番通報を受けて救急隊が現場に到着し、患者本人が「大丈夫」と言って救急搬送を拒否した場合でも、警察は事件性や事故の可能性を排除するために状況確認を行うことがあります。とくに第三者の通報があった場合、通報者の証言が状況把握の手がかりになるからです。
たとえば、倒れていた人が酔っ払っていたのか、暴行を受けたのか、それとも急病だったのかは、外見だけでは判断できないことも多く、警察は念のため確認の電話を入れることがあります。
どのような内容を聞かれるのか
警察からの電話では、次のようなことを聞かれる可能性があります。
- 倒れていた人物の特徴や服装
- 倒れていた場所や時間
- 当時の様子(意識はあったか、返答はあったかなど)
- 第三者とのトラブルがなかったか
- 異常な行動や様子はなかったか
これらの質問はあくまで確認であり、通報者が疑われているわけではありません。冷静に、覚えている範囲で正確に答えることが大切です。
警察の確認は「聴取」ではなく「確認」
通報者に対する連絡は刑事事件の取り調べではなく、あくまでも事実確認です。「事情聴取」と言うと構えてしまうかもしれませんが、実際は軽い聞き取りに近いものです。
なお、通報した事実や内容については記録が残っているため、警察はその情報に基づいて適切に対応しています。警察としても、事件性の有無を確認するための一環であり、通報者の協力は重要です。
通報後に何か気を付けるべきことは?
通報後に警察から連絡が来た場合、特に以下の点を意識するとスムーズに対応できます。
- 通報時の状況をメモに残しておく
- 感情的にならず、事実だけを冷静に伝える
- 不明な点は無理に答えず「覚えていない」と伝える
- 電話の相手の所属(○○警察署)と名前を聞いておく
また、必要以上に心配する必要はありません。むしろ通報者の存在は警察にとっても重要な手がかりとなるため、感謝される立場です。
こうした通報後の対応はよくあること
119番通報をしたあとに警察から確認の電話が来るケースは、決して珍しいことではありません。とくに公共の場での通報や、倒れていた人物が搬送を拒否した場合などは、警察としても安全確認や状況把握の必要があるため、自然な流れと言えるでしょう。
また、通報者の情報は守られるため、心配せず協力するのが望ましい対応です。
まとめ:冷静に応じて安心の一助に
通報後に警察からの確認の電話を受けた際は、「自分が疑われているのでは?」と不安になる必要はありません。これは、公共の安全と秩序を守るための一環として行われるものであり、通報者の証言が事件性の有無を判断するための貴重な情報となります。
心配しすぎず、冷静に事実を伝えることで、適切な対応につながることを理解しておきましょう。