突然、自宅にやってくるアポなしの訪問買取業者。壊れた時計や家電、子供のおもちゃなど「何でも買います」と言ってくる業者が現れることがありますが、これは合法なのでしょうか?本記事では訪問買取に関する法律、違法業者の見分け方、トラブル回避の方法について解説します。
訪問買取のルールと法律
訪問買取は、特定商取引法によって厳しく規制されています。特に重要なのは次の2点です。
- 事前に書面による勧誘の承諾が必要
- 消費者が断った場合は再訪問の禁止
つまり、アポなしでの訪問や、一度断ったのに再度来る行為は明確に違法です。
また、名刺や会社情報を提示しないままの取引は特に危険です。正規の業者であれば、身分証や会社情報を提示するのが常識です。
実際に起きているトラブル事例
訪問買取を装って、貴金属や高額商品を騙し取る詐欺が後を絶ちません。中には、「無料で引き取る」と言って家の中に上がり込み、別の商品を奪うケースも。
今回のように、最初は1人で現れて、後日「別のスタッフ」が来るというのも、典型的な手口です。こうした場合はすぐに警察や消費生活センターに通報すべきです。
家族の安全を守るためにできること
万が一、訪問されてしまった場合は、以下のような対処が効果的です。
- 玄関を絶対に開けず、インターホン越しで対応
- 毅然と「結構です」「帰ってください」と伝える
- 不審に感じたらすぐに110番通報
また、防犯カメラや録音機能付きインターホンを設置しておくことで、トラブル時の証拠となり安心です。
訪問買取業者は全て危険なのか?
すべての訪問買取業者が違法というわけではありません。事前に申込みをした場合や、店舗型の業者が出張で来るケースなどは正規の対応です。
しかし、アポなし・名刺なし・強引な勧誘という三拍子がそろった業者は、限りなく危険です。自宅での取引を希望する場合は、必ずネットなどで実績や口コミを調べてから依頼しましょう。
不安が残るときの相談先
今回のようなケースでは、以下の窓口に相談することができます。
- 国民生活センター(消費者ホットライン 188)
- 最寄りの警察署
- 市区町村の消費生活センター
実害がなくても、相談・通報することで今後の被害抑止につながります。
まとめ:突然の訪問買取には応じず、毅然と対応を
アポなし訪問で物を売ってほしいと言われても、その場で応じる必要は一切ありません。むしろ、違法な勧誘の可能性が高いため、玄関を開けずに断りましょう。万が一のときは、警察や専門窓口に相談することが大切です。
家族や子どもの安全を守るためにも、訪問買取の仕組みやリスクを理解し、冷静かつ強い意思で対応することが必要です。