ドラレコ映像の提出で違反がバレる?警察提供後の影響と対処法を解説

近年では、ドライブレコーダー(ドラレコ)の映像が事件や事故の捜査に活用されるケースが増えています。しかし、警察に提出した映像に自身の軽微な交通違反が映っていた場合、その情報が後日問題になる可能性はあるのでしょうか。本記事では、ドラレコ映像の提供とそれに伴う法的リスクについて解説します。

ドラレコ映像の提出を求められるケースとは

警察がドラレコの映像を求めるのは、事件・事故の目撃者としての協力を求める場合が主です。特に逃走中の犯人の足取りや、不審者の行動確認など、広範囲の映像収集が必要な場面で要請されます。

例えば、刃物を持った人物の目撃情報があった場合、現場周辺を通行した車両のドラレコから犯人の姿や動線を特定する目的で映像が回収されることがあります。

提出した映像で軽微な違反が映っていた場合のリスク

ドライバーが気になるのは、自身のスマホ操作や一時停止違反など、軽微な交通違反が映っている場合にそれが検挙の対象になるかという点です。

結論から言えば、警察の目的が事件捜査である限り、原則としてその映像からの交通違反検挙は行われないのが通常です。ただし、明らかな違反が記録されており、事件とは無関係に別途処分対象とされる場合も全くないとは言えません。

実際にあった事例とその扱い

過去の例では、事故捜査の過程でドライバーのスピード違反や信号無視が明らかになった場合に、事故の責任判断に反映されるケースが報告されています。しかし、目撃者提供として映像が使用される際に、そのドライバーが後から違反で検挙された例は極めて稀です。

警察も市民の協力を得る必要があるため、提供者を違反者として摘発するような対応は慎重に扱われます

360度ドラレコで運転席の映像が記録されている場合

360度タイプのドライブレコーダーでは、運転中のドライバーの動作も映るため、スマホの操作などが確認できてしまう可能性があります。これについても、警察が任意で取得した情報を無関係な違反の摘発に使うかどうかは状況次第です。

ただし、運転中のスマホ操作は「ながら運転」として厳罰対象となっているため、捜査以外のタイミングで映像が再利用される可能性がゼロではない点に注意しましょう。

提出前に確認・対処できることはある?

提供前に自身で映像を確認し、プライバシーに関わる箇所を伏せたい場合には、提出前に警察に相談することが可能です。また、必要に応じてドライブレコーダーの映像編集(トリミングなど)に応じてもらえる場合もあります。

協力はあくまで「任意」なので、不安がある場合は映像をそのまま提出するのではなく、一度内容を確認し、必要に応じて映像内の説明を添えて渡すと安心です。

まとめ:協力と自己保護のバランスを

警察によるドラレコ映像の提供依頼は社会的な協力として重要な役割を果たします。一方で、軽微な違反が映っていた場合に後日検挙されるリスクを完全に否定することはできません。

映像提供は任意であり、提出前に内容の確認と警察との相談を行うことで、自身の権利も守りながら協力することができます。冷静に状況を判断し、適切に対処していきましょう。

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