クレジットカードを利用していると、突然届く「カードが一時停止されました」というSMSに驚かされることがあります。とくにマスターカード名義のメッセージは信憑性が高く見えてしまい、ついリンクを開いてしまいがちです。しかし、それは巧妙なフィッシング詐欺かもしれません。本記事では、カード利用者が被害を未然に防ぐために知っておくべき情報と対処法を詳しく解説します。
SMSで届く「カード停止」は詐欺の典型例
近年急増しているのが、クレジットカード会社を装ったSMSによるフィッシング詐欺です。内容は「お客様のカードは不正利用が疑われるため一時停止しました。確認はこちら」といった文章で、受信者の不安を煽り、偽サイトへ誘導します。
特に「マスターカード」や「VISA」などの国際ブランド名で送られてくるため、公式メッセージと誤認しやすくなっています。このようなSMSは、公式ではなく詐欺である可能性が極めて高いと認識してください。
本物か偽物かを見分ける3つのポイント
- 差出人の電話番号が不審:090や080など携帯番号からの送信は不自然です。
- URLが公式サイトでない:例として「mastercard.co.jp」ではなく「mastar-secure.xyz」など、微妙に異なるURLに誘導されます。
- 本文が不自然に不安を煽る:実際のカード会社は、重要な通知をSMSだけで完結させることはありません。
これらに一つでも当てはまれば、開封やURLクリックは避けましょう。
リンクをクリックしてしまった場合の対応
万が一、誤ってリンクを開いてしまった場合でも、カード番号や暗証番号を入力していなければ被害の可能性は低いです。しかし、念のため以下の対応を取っておくと安心です。
- カード会社のサポートデスクに連絡して状況を報告
- 端末のセキュリティスキャンを実行
- 同様のSMSを再受信したら即削除
もし個人情報を入力してしまった場合は、すぐにカード停止と再発行の手続きを取りましょう。
公式情報を確認する習慣を
カード会社各社は、公式サイトやアプリで最新の注意喚起を公開しています。マスターカード公式サイトでも詐欺に関する情報が提供されており、定期的なチェックが推奨されます。
また、消費者庁や警察庁サイバー犯罪対策のページも参考になります。
SMS詐欺を防ぐための5つの心得
- 知らないSMSは開かない
- リンクはタップしない
- ログインは公式アプリかブックマークから
- 不安なときは公式サポートに連絡
- セキュリティアプリを導入
スマートフォンのセキュリティ対策を万全にすることで、リスクを大幅に軽減できます。
まとめ:焦らず、公式情報を確認する習慣を
「カード停止」のSMSは、受信者の不安を狙った詐欺である可能性が高く、冷静に無視することが最良の対策です。すでに不正利用されていないのであれば、今後も詐欺SMSに騙されないよう、日頃から情報リテラシーを高めておくことが大切です。
心配な場合は、カード裏面のカスタマーサポートやカード会社の正規サイトから直接問い合わせてください。被害に遭わないための最も有効な対策は、自ら確認する姿勢です。