突然「+3880」から始まる番号から電話がかかってきて、「インターネットホットラインセンターです。第三者の通報により、お客様の電話番号がご利用停止になります。詳細を確認するには1番を押してください」と告げられたら、多くの人が不安になるでしょう。実はこのような電話は詐欺の手口である可能性が非常に高く、決してボタンを押してはいけません。
『+3880』は正規の国番号ではない
電話番号の先頭が「+」で始まる場合、それは国際電話を示しています。「+3880」は旧ユーゴスラビア地域で使用されていた国番号ですが、現在では公式な通信にはほとんど使われていません。
この番号から発信される電話は多くの場合、プレミアム通話料金を発生させる「国際ワン切り詐欺」や「自動音声誘導詐欺」として悪用されています。信頼できる機関からの連絡ではない可能性が高いです。
詐欺の具体的な手口と目的
今回のような自動音声による電話は、次のような目的で仕掛けられています。
- 1番などの番号を押させて有料通話に誘導
- 個人情報やSMS認証コードを聞き出す
- 電話を転送させ、架空請求やウイルスのダウンロードに誘導
押した瞬間に高額料金が発生するケースもあり、まさに「罠」といえます。
「インターネットホットラインセンター」との関係は?
「インターネットホットラインセンター」という名称は実在し、日本では一般社団法人セーファーインターネット協会が運営しています。しかし、この機関は電話での通知を行っていませんし、ましてや「電話番号停止」などの権限も持っていません。
実在する名称を悪用して信頼させる手口は、詐欺の常套手段です。
1番を押してしまった場合の対処法
万が一「1番」を押してしまった場合には、以下の対応が重要です。
- スマートフォンの通話履歴を確認し、通信会社へ相談
- GoogleやAppleのアカウント、LINE、銀行アプリなどに不審なアクセスがないか確認
- 不安であれば、スマートフォンの初期化やパスワード変更を検討
また、心配であれば最寄りの警察や消費生活センター(188)へ相談してください。
よくある関連詐欺番号例
同様の詐欺電話は以下のような番号からも報告されています。
- +387…
- +375…
- +676…
いずれも日本国内とは関係のない国番号であり、出会い系や料金発生を狙った詐欺である可能性が高いです。
まとめ:知らない国番号の電話には出ない・押さない
国際電話番号「+3880」などからかかってくる「ご利用停止」などを告げる電話は、詐欺の可能性が極めて高いです。ボタンを押すと料金が発生したり、個人情報を抜き取られたりするリスクがあります。
不審な電話には出ない、応答しない、ボタンを押さない。これが自己防衛の鉄則です。万が一トラブルに巻き込まれた場合は、消費生活センターや通信会社に速やかに相談しましょう。