運転中に「今のはもしかして当てたかも…」と不安に感じたことはありませんか?とくに自動ブレーキが作動した場合、接触があったのか気づかないこともあります。今回は、当て逃げにならないための行動や、もし接触していた場合の適切な対応について詳しく解説します。
自動ブレーキ作動=接触とは限らない
まず大前提として、自動ブレーキが作動したからといって必ずしも車両や人との接触があったとは限りません。自動ブレーキは前方車両や障害物との衝突を回避するために作動するため、未然に衝突を防いでくれる場合がほとんどです。
例えば渋滞中、前の車に近づきすぎたことで警告とブレーキが作動したが、実際には衝突していなかったという事例も多くあります。
その場で確認すべき3つの行動
万が一「当てたかも?」と思った場合、以下のような行動を取ることが推奨されます。
- すぐに停車し安全確認:後方車がいても、安全な場所に車を止めて自車の前後左右を確認しましょう。
- 周囲の車両や人に接触がないか確認:周囲にいた歩行者や他のドライバーに声をかけて、何か気づいたか確認します。
- ドラレコの確認:ドライブレコーダーがある場合は、該当時間の映像をチェックすることで明確な判断が可能です。
接触があった可能性がある場合の対処
「もしかしたら当ててしまったかも」と少しでも思ったら、警察への連絡をおすすめします。報告しておけば「当て逃げ」ではなく「物損事故」として処理され、責任ある対応とみなされます。
その際は以下の情報を伝えましょう。
- 事故の時間と場所
- 自動ブレーキが作動したこと
- 衝撃を感じなかったこと
- 現在の状況(停車中/走行中など)
当て逃げと認定される基準
法律上、接触事故を起こしたにもかかわらず、相手に連絡や報告をせず立ち去ると「当て逃げ」(道路交通法違反)になります。たとえ物損でも、「ぶつかったことに気づかなかった」という言い訳は通じないケースもあります。
反対に、気になった時点で通報し、誠実に対応していれば重大な処罰を受ける可能性は低くなります。
よくある実例と対応パターン
事例1:渋滞中に自動ブレーキ作動→ドラレコ確認→接触なし→何もせず走行継続。
事例2:自動ブレーキ後に微かな「コツン」という音→その場で停止→自車には傷あり、相手車不明→警察に通報し、後日連絡がくる。
このように、不安に思ったときは行動することが何よりの自己防衛になります。
まとめ:迷ったら必ず確認・通報を
走行中に自動ブレーキが作動し、衝撃は感じなかったが「もしかして…」と思った場合は、安全な場所に停車して確認を行いましょう。警察への報告は義務ではありませんが、自分を守るために大切な行動です。
「当て逃げ」ではなく、「誠実に対応した人」として扱われるよう、冷静に対応していきましょう。