最近、「1日無料体験」と謳いながら、翌日以降に高額な料金を自動で請求する詐欺被害が増えています。こうした手口は非常に巧妙で、気づかぬうちにクレジットカードから引き落とされてしまうことがあります。この記事では、被害に遭った場合の具体的な対処法と、同様の詐欺に引っかからないための予防策を詳しく解説します。
「無料体験」を悪用した詐欺の手口とは
典型的な手口は、ウェブサイトやアプリが「無料体験」を謳って登録を促し、クレジットカード情報の入力を求めるものです。そして、実際は翌日以降に自動で有料契約が始まり、高額な請求が発生する仕組みです。
例えば「1日無料」の後に「2日目から毎月44ドル」など、英語表記の小さな文字でこっそりと契約内容が記載されているケースが多いです。被害者の多くは気づかないままクレジットカード決済が進行してしまいます。
被害に遭ったらすぐにやるべきこと
- クレジットカード会社へ即連絡:不審な請求があることを伝え、利用停止・再発行・支払停止の措置を依頼します。
- 警察へ被害届を提出:詐欺とみなされる可能性があるため、サイバー犯罪相談窓口にも報告しましょう。
- 国民生活センターへ相談:全国消費生活センターに連絡すると、具体的なアドバイスが受けられます。
返金は可能か?
状況によっては返金が認められるケースもあります。「契約の錯誤」や「重要事項の不告知」がある場合、消費者契約法などを根拠に返金交渉が可能です。ただし、対応は会社やカードブランドにより異なるため、専門家(弁護士など)への相談も検討すると良いでしょう。
実際の被害例とその対応
ある被害者は、英語表記のサイトで映画視聴サービスに登録し、翌日から毎月44ドルの請求が発生。クレジットカード会社にすぐ連絡し、チャージバック申請を行った結果、一部の金額は返金されたとのことです。
別のケースでは、警察に被害届を提出し、ウェブサイトの情報を通報したことで、サービスが削除されました。
同じ被害を繰り返さないための予防策
- 無料体験でもクレジットカード入力を要求されるサイトは慎重に
- 英語表記や契約条件を必ずチェック(自動更新の有無など)
- カード利用通知アプリを活用し、即時通知設定で異常な引き落としを見逃さない
- プリペイド式クレジットカードやバーチャルカードの活用も有効
まとめ:すぐに行動を、冷静な対処がカギ
ネット詐欺は誰もが被害者になりうる現代のリスクです。大切なのは迅速かつ適切な対応と、次の被害を防ぐ行動です。
クレジット会社、警察、消費者センターなどの支援を受けながら、泣き寝入りせずにしっかりと対処していきましょう。