最近、「知らない番号にうっかり折り返してしまった」「英語の音声が流れて怖くなってすぐ切ったけど大丈夫?」といった声を多く耳にします。特に“+833”のような見慣れない国際番号や、短い不審な番号からの着信には不安がつきものです。この記事では、そのような状況に遭遇した際に注意すべきポイントと、取るべき対策について解説します。
うっかり折り返し発信しただけで高額請求されることはある?
結論から言うと、一度の発信であれば高額請求のリスクは極めて低いです。現在の日本の通信キャリアでは、不正な通話先への対策が強化されており、仮に国際電話であってもすぐに切れば高額になることはまれです。
しかし、詐欺電話の多くは「ワン切り詐欺」と呼ばれ、ユーザーに折り返させて自動音声や課金番号につなげようとする仕組みがあるため、意図的な折り返しは避けるのが原則です。
そもそも「+833」や3桁の番号は何なのか?
「+833」は国際電気通信連合(ITU)に割り当てられている国際共有コードで、特定の国のものではありません。一部詐欺に悪用された例もあり、日本国内からの正規な通話ではほとんど使われません。
また、たった3桁の番号(例:833、411など)は、国内のサービス番号や企業の内線、あるいはスパム業者のなりすまし番号の可能性もあります。
万が一折り返してしまった場合の対処方法
まずは落ち着いて、以下のような対応をおすすめします。
- 通話履歴を確認し、該当の番号に通話時間が表示されているか
- 国際発信履歴があれば、契約している携帯会社のマイページやサポートにて請求状況を確認
- 電話帳ナビやtelnavi.jpで番号を検索してみる
さらに、不安な場合はスマホの通話設定から発信履歴を消去し、着信拒否設定を行うことも効果的です。
必要ならキャリアに連絡して請求チェック
ドコモ、au、ソフトバンクなど大手通信キャリアでは、国際電話の発信履歴や通話料金をリアルタイムで確認できる機能があります。マイページにログインし、国際発信が記録されていないか確認しましょう。
なお、通話時間が「0秒」または「数秒」程度であれば、基本的に課金対象にはなりません。
不安を感じたら「消費者ホットライン」にも相談を
電話に関する詐欺や不審な通話で不安な場合は、国民生活センター(消費者ホットライン:188)に相談しましょう。具体的なアドバイスや、必要であれば関係機関との連携もしてもらえます。
まとめ:知らない番号からの着信には慎重に
突然の不審な着信に対し、焦って折り返してしまう気持ちはよく分かります。しかし、詐欺業者の手口に引っかからないよう慎重な対応が大切です。1回の誤発信だけで高額請求につながる可能性は低いですが、念のため発信履歴と通話明細を確認し、不安があればキャリアや消費者窓口に相談しましょう。