バイクと車の右直事故で過失割合はどう決まる?交通事故の責任と対応ポイント

交差点での「右直事故」は交通事故の中でも特に多く、バイクと自動車のように異なる車種が絡むと過失割合の判断も複雑になります。本記事では、右直事故における過失の考え方や、相手が責任を認めない場合の対応策を、交通法規に基づきわかりやすく解説します。

右直事故の基本:直進優先と右折車の注意義務

道路交通法では、直進車は原則として優先され、右折車は直進車の通行を妨げてはいけないことになっています(道路交通法第37条)。つまり、青信号で直進していたバイクに対し、対向車線から右折してきた車が接触してきた場合、右折車に大きな注意義務違反があると考えられます。

実際の判例でも、バイク直進・車右折の事故では右折車の過失割合が高くなる傾向にあります。

過失割合の目安と補正要因

保険業界で参考にされる「交通事故の過失割合算定基準」では、基本的な過失割合はバイク:20%、車:80%とされます。ただし以下の要素で補正される場合があります。

  • 信号違反があったか
  • 速度超過していたか
  • 見通しの悪い交差点だったか
  • 右折のタイミングが妥当だったか

今回のように、直進側が青信号で走行中であれば、右折車の一方的な過失と認定されるケースもあり得ます。

事故直後の対応と記録の重要性

事故発生後には以下の対応が重要です。

  • 警察への通報と事故証明の取得
  • 現場の写真やドラレコ映像の保存
  • 怪我の状態を医師に詳細に記録してもらう
  • 相手との会話は録音または記録

特に相手がその場で「非を認めない」「一方的に責任を押し付ける」場合は、法的証拠が非常に重要になります。

慰謝料や損害賠償の請求はどうする?

軽傷であっても、通院日数や治療内容に応じて慰謝料や治療費、バイク修理費などが請求できます。保険会社を通じた交渉の際は、医師の診断書や領収書、事故証明書が交渉材料になります。

示談交渉がこじれた場合は、弁護士費用特約を使って弁護士に依頼することも検討しましょう。

相手の態度が悪い場合の対応と注意点

事故相手が非を認めず、謝罪もないまま「あなたが悪い」と主張する場合でも、感情的に反応せず、証拠を元に冷静に対処することが大切です。

たとえば、相手が訪問してきた際のやり取りをメモに残したり、録音しておくことで、後の交渉や裁判で有利になります。逆に口論になったり、自分に不利な発言をしてしまうと損になるため注意しましょう。

まとめ|過失は状況次第だが証拠と冷静な行動が鍵

右直事故では直進車(今回の場合バイク)が優先される原則があるため、相手が不利な状況であることは多いです。ただし、状況や証拠によって過失割合は変動するため、事故後の記録や対応が重要となります。

感情的にならず、しっかりと証拠を残し、必要に応じて法的な相談を受けることで、正当な補償や対応を受けられる可能性が高まります。

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