未成年の夜間外出には法律や自治体のルールが関係しています。補導の基準や意味を正しく理解して、安全で安心な生活を送るための参考にしてください。
補導とは何か?目的とその仕組み
補導とは、警察などが未成年の非行や被害防止のために行う指導や保護のことです。犯罪を犯した場合の「逮捕」とは異なり、未成年を守ることを目的としています。
補導の対象になるのは、深夜の外出、不良行為、危険な環境にいる場合などです。親や保護者に連絡されたり、自宅まで送られることもあります。
深夜外出に関するルール:何時以降がNG?
多くの自治体では「青少年健全育成条例」により、原則として未成年(18歳未満)の深夜外出を禁止しています。基準は自治体によって異なりますが、一般的には午後11時(23時)~翌朝4時が対象です。
つまり、午後11時までに帰宅すれば補導の対象外になることが多いですが、帰宅途中で23時を過ぎていれば指導や注意を受ける可能性があります。
補導の具体例とその後の対応
たとえば、15歳の中学生が23時過ぎに友人と公園で遊んでいた場合、補導されて警察署に連れて行かれ、保護者へ連絡されるケースがあります。
補導されたからといって前科がつくことはありませんが、何度も補導されると児童相談所などに情報提供され、指導が強まる可能性もあります。
夜間外出の例外と正当な理由
やむを得ない理由(通学や部活、保護者の同伴など)がある場合は、深夜でも補導されないことがあります。例えば塾の帰りや家族での外出であれば、説明すれば問題にならないケースがほとんどです。
ただし、補導されないためには大人が一緒にいることや、必要に応じて事情を説明できるようにしておくことが大切です。
保護者としてできること
保護者は子どもに深夜外出のリスクやルールをしっかりと伝えましょう。安心して外出させるために、携帯電話の連絡手段を確保したり、帰宅時間の約束をすることも有効です。
また、地域の条例について一緒に確認しておくことで、補導の対象になる可能性を事前に減らすことができます。
まとめ:時間を守る意識がトラブルを防ぐ
未成年の夜間外出にはルールがあります。午後11時までに帰宅するのが基本であり、それを過ぎると補導の対象になることもあるため注意が必要です。
外出前には時間や行き先を家族と共有し、安全を優先した行動を心がけましょう。