交通事故によるケガの治療でリハビリ通院を続けていると、通院日をすべて正確に覚えておくのは難しいこともあります。特に、損害保険会社への交通費請求書を作成する段階になって「いつ通院したか忘れてしまった」というケースはよくあります。本記事では、通院日がわからなくなったときの確認方法や、交通費請求書の正確な書き方について解説します。
通院日の記録がないときにまず確認すべきこと
通院日が思い出せない場合、まず確認したいのは、自身のスマートフォンのカレンダーアプリや、病院からの診療明細、領収書の有無です。これらの記録は、通院履歴を把握する上で重要な手がかりになります。
たとえば、LINEのトーク履歴やGoogleカレンダーの予定に「◯◯整形外科」などの記録が残っていることもあります。診療後にもらった診療明細書にも日付が記載されているため、まとめて保管していれば有力な情報源になります。
病院で通院履歴を教えてもらうことは可能か
もし手元に通院日がわかる記録がなければ、病院に直接お願いして「通院証明書」や「診療履歴」を出してもらうのが確実です。ほとんどの医療機関では、申請をすれば通院履歴の開示に対応してくれます。
実際に、受付に「交通事故での通院日を確認したい」と伝えることで、必要な書類を発行してもらえます。発行には数日かかることもあり、費用(数百円~千円程度)がかかる場合もあります。
通院交通費請求書の正しい記入方法
保険会社に提出する通院交通費請求書には、正確な通院日と交通手段、片道・往復の距離や料金を記入する必要があります。誤った日付や金額を記載すると、請求の差し戻しや支払い遅延につながる可能性があります。
記入例としては以下のようになります:
日付 | 交通手段 | 往復金額 | 通院先 |
---|---|---|---|
2024/06/01 | バス | 480円 | ◯◯整形外科 |
2024/06/08 | 電車+徒歩 | 640円 | ◯◯整形外科 |
また、通院日を忘れてしまった場合でも、正しい情報を記載することが保険会社との信頼関係を保つうえで重要です。
事故対応をサポートするサービスの活用もおすすめ
自力での記録確認や保険会社とのやり取りが難しいと感じた場合は、交通事故に強い行政書士や弁護士に相談する方法もあります。通院日や治療内容の確認、書類の作成支援を含めたトータルサポートを受けることができます。
最近では、交通事故被害者支援の無料相談窓口や、LINEで相談できるサービスも増えており、気軽に情報提供を受けられるようになっています。
スムーズに請求を進めるための記録管理のコツ
今後も通院が続く場合は、日々の通院記録を簡単に残しておく習慣をつけるとよいでしょう。スマホのメモ帳アプリや手帳に「通院日・治療内容・交通手段」を書くだけでも、後から大きな助けになります。
また、交通費の領収書(バスのICカード履歴など)をスクリーンショットや写真で保存しておくのも有効です。交通費の証拠を残しておくことで、請求書の裏付けとして活用できます。
まとめ:通院日の記録確認は可能、焦らず対応を
通院日を忘れてしまっても、慌てる必要はありません。スマホの履歴や診療明細、そして病院への確認で十分な情報が得られることがほとんどです。保険会社への請求は正確さが求められるため、丁寧に記録を確認してから記入を行いましょう。
交通事故の補償は、被害者が適切に手続きを行うことで正当に受け取ることができます。安心して治療に専念するためにも、日々の記録をこまめに管理し、わからないことは専門家や病院に相談する姿勢が大切です。