自宅敷地内に設置していたライトや防犯機器が意図的に壊されていたと気づいたとき、「これって犯罪?」「誰かが狙っているのでは?」と不安になるのは当然の感覚です。特に一人で家を出る時間帯が違ったり、家族が深刻に捉えてくれない場合は、なおさら怖さを感じてしまいます。この記事では、器物損壊に該当する可能性や、実際に起こりうる被害、そして具体的な対処法を解説します。
器物損壊とは?法律的にどう扱われるのか
日本の刑法第261条では、他人の物を故意に壊したり、使用不能にする行為は「器物損壊罪」に該当し、3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料が科されると規定されています。
つまり、防犯ライトの結束バンドがハサミで明らかに切られていたのであれば、それは「他人の所有物を故意に損壊した行為」として犯罪になる可能性があるのです。
実際に起こっている類似事例
・玄関先に設置した監視カメラのケーブルが切られていた
・駐車場のセンサーライトを繰り返し破壊された
・家のポストや表札などを深夜に壊された
こうした事例では、防犯カメラの映像や住民の証言などがもとになって器物損壊で検挙されたケースも実際にあります。繰り返し行われている場合は「悪質な嫌がらせ」として捜査が強化されることもあります。
怖いと感じたときに今すぐできること
- 破損部分の写真を撮って証拠を残す
- 警察に相談して「相談記録」を残してもらう
- 簡易型の防犯カメラ(録画機能付き)を設置する
警察に通報することで、たとえその場で捜査が始まらなくても「相談実績」が残り、再発した際の対応が早くなります。加えて、家族にも記録や写真を見せることで、危機感を共有できる可能性もあります。
防犯対策として効果的なアイテム
・ソーラー充電式のモーションライト(カメラ付き)
・録画型の防犯ダミーカメラ(赤色LED点滅で威嚇効果)
・Wi-Fi接続型のスマート防犯カメラ(スマホ通知機能付き)
どれも設置が簡単で、費用も3,000~10,000円程度から入手可能です。家族が留守中でも状況を確認できるタイプなら、安心感も高まります。
不安を感じたときの心のケアも大切
「怖い」と感じる気持ちは、決して大げさではなく正当な危機察知です。とくに10代や若い女性が感じる不安は、周囲に理解されにくい場合もありますが、軽視せず、安心できる行動に移すことが何より重要です。
信頼できる大人や、通学先の先生・カウンセラーなどに相談しておくのもおすすめです。
まとめ:小さな異変でも早めの対応が鍵
ライトの破損のような行為も、状況次第では立派な犯罪行為です。放置せずに、証拠を残す・警察に相談・防犯対策を講じるという流れを踏むことで、リスクを最小限に抑えることができます。
一人で抱え込まず、情報と対策を共有することで、不安を安心に変えていきましょう。