金製品を売却する際、「K18」と刻印があるにもかかわらず、店舗によっては「メッキですね」と低い査定額を提示されるケースがあります。こうした経験をすると、「本当にメッキだったのか?」「だまされそうになったのでは?」という不信感が生まれるのも無理はありません。この記事では、金買取に関する査定トラブルの理由や見極め方、信頼できる店舗の選び方について詳しく解説します。
K18の刻印があるのに「メッキ」と言われる理由
まず知っておきたいのは、「K18」の刻印があるからといって、必ずしも純正な18金とは限らないということです。市場には偽造刻印が施されたメッキ製品も存在します。そのため、一部の店舗では簡易的な外観検査だけで「メッキ」と判断し、慎重な鑑定を避ける傾向があります。
しかし、中には本物であっても見た目や持ち込んだ人の年齢・態度などから「価値がわからないだろう」と判断され、意図的に低く見積もられるケースも存在すると指摘されています。
店舗によって査定結果が異なるのはなぜ?
買取価格や査定基準は店舗ごとに異なります。中にはその場で比重検査やX線検査を行って本物かどうかをしっかり確認する店舗もありますが、数分の視認のみで判断を下す店も少なくありません。
査定が曖昧だったり説明が不十分な場合、それだけでその店の信頼性に疑問が生じます。特に「メッキですね」と断定するわりに、根拠となる検査を示さない店には注意が必要です。
査定で「舐められる」ことはあるのか?
残念ながら、年齢や服装、知識の有無によって“足元を見られる”ことは現実的に起こりえます。若い世代や初めての買取利用者だと判断されると、「相場を知らないだろう」と見なされ、安く買い叩かれるリスクが高くなります。
そのため、事前に相場を調べておく、査定中にしっかり質問する、「他店も回ってから決めます」と伝えるなど、自己防衛の姿勢を見せることが有効です。
信頼できる買取店の見極め方
査定で失敗しないためには、以下のポイントを参考にしてください。
- 査定方法の説明が丁寧である:比重計や試金石などを使って根拠を示す店
- 価格表が明示されている:グラム単価や手数料が事前に確認できる
- 複数店舗での比較を勧めてくれる:押し売り・即決を迫らない店
また、大手チェーンや口コミ評価の高い店を選ぶのも一つの方法です。SNSやレビューサイトを活用して、実際の利用者の声をチェックしておきましょう。
トラブル時の相談先と対応方法
もし「だまされたかもしれない」と感じた場合は、すぐに次の機関に相談しましょう。
また、証拠として査定票や会話記録(録音)を残しておくことも、後からの交渉材料になります。
まとめ:売却は冷静かつ慎重に
金の査定は知識がないと損をしやすい分野です。しかし、いくつかの店舗を回り、正しい情報を持っていれば、不当に安く買い叩かれることを避けることができます。今回のように複数店舗を比較した判断は非常に正解です。
今後も貴金属の売却を検討する際は、焦らず慎重に行動し、自分の財産を守る力を身につけていきましょう。