スマートフォン一つで利用できる電話占いサービスは便利ですが、料金体系が分かりづらく、後から高額請求に驚く人も少なくありません。特に、支払いが滞ったまま連絡を絶った場合、法的にどうなるのか不安を抱えるケースもあります。本記事では、電話占いの滞納に関する法的な影響や対処方法について詳しく解説します。
電話占いの利用に伴う契約と支払義務
電話占いサービスを利用すると、その時点で利用規約に同意したとみなされ、「準委任契約」や「役務提供契約」として法的に有効になります。つまり、氏名や住所を登録していなくても、利用履歴や電話番号などから契約の事実は証明できるということです。
たとえ電話番号を解約しても、契約時点の履歴やIPアドレス、録音記録などにより、追跡や請求が行われる可能性は十分にあります。
電話番号を解約しても滞納は「消える」わけではない
電話番号の解約は連絡手段を断つ手段の一つですが、それ自体で債務が消滅することはありません。むしろ、音信不通になることで法的手続きを取られるリスクが高まると考えておくべきです。
例えば、電話占い業者が債権回収会社に回収を委託し、そこからSMSや郵送で請求されるケースもあります。最終的には、内容証明郵便や訴訟に至る可能性も否定できません。
滞納を放置するリスク：ブラックリスト入りも？
支払いを長期間滞納すると、信用情報に傷がつく可能性も出てきます。特に、後払い（NP後払いなど）やクレジットカード払いを選択していた場合、支払い情報は信用機関に報告され、いわゆる「ブラックリスト」に載ることも。
その結果、ローン審査や携帯電話の分割購入、クレジットカード発行などに支障が出るリスクがあるため、安易な放置はおすすめできません。
実例：本人確認が曖昧でも請求されたケース
ある利用者は、ニックネームと電話番号のみで電話占いを利用し、2万円以上の滞納が発生。電話番号を解約して逃げようとしたところ、後に実家に内容証明郵便が届いたという報告もあります。業者側は通話記録や番号履歴から身元を特定した模様です。
このように、個人情報を完全に隠していても、通話内容や記録により法的請求がなされる可能性があります。
トラブル回避のためにできる対応策
電話占いの料金が高額になった、または支払いが困難になった場合は、まず誠実に業者へ連絡を取り、分割払いや支払い猶予などの相談を行いましょう。多くの業者は交渉の余地を持っています。
また、内容に納得がいかない場合には、国民生活センターや消費生活センターに相談するのも有効です。
まとめ：連絡を絶つより、早めの相談が最善策
電話占いの滞納は、電話番号を解約しても「なかったこと」にはなりません。業者側は利用記録をもとに法的な請求手段を取ることができます。
支払いが難しいときは、まず誠実に対応し、分割や相談の場を持つことが重要です。連絡を絶つことでリスクが大きくなる前に、冷静な対応を心がけましょう。