突然始まる迷惑電話や詐欺電話。特に不動産勧誘などが毎日のように続くと、「番号を変えるしかないのか…」と悩んでしまいます。ですが、電話番号の変更は最終手段。まずは現在の番号を守るためにできる具体的な対処法を知っておきましょう。
迷惑電話・詐欺電話の主な特徴とパターン
迷惑電話はその内容や頻度によって次のように分類されます。
- 不動産投資の勧誘(特に「マンション経営」「節税」など)
- 架空請求や金融詐欺を目的とした脅迫型の電話
- 「無料診断」「お得なプラン」などを装った情報収集型
これらの電話は、個人情報をどこかで取得した業者が名簿を使って一斉に発信している場合が多く、番号変更だけでは根本的な解決にはなりにくいことがあります。
まずは着信拒否設定と通話記録の保存
多くのスマートフォンでは、着信履歴から該当番号を長押しすることで、着信拒否リストに登録できます。また、iOSやAndroidの標準機能やキャリアの通話アプリには、迷惑電話判定機能が付いていることもあります。
加えて、万が一に備えて「日時・番号・内容」をメモしたり、録音可能なアプリを使って通話の記録を残すのも効果的です。証拠があれば、行政機関への相談もスムーズに行えます。
アプリ・サービスを活用して自動でブロック
以下のような専用アプリを利用すれば、詐欺や営業電話の多くを自動的にブロック可能です。
- ドコモ あんしんセキュリティ
- ソフトバンク 迷惑電話ブロック
- au迷惑メッセージ・電話ブロック
- Truecaller(世界中で利用されている迷惑電話識別アプリ)
これらのアプリでは、迷惑電話として多数報告されている番号を自動的に判定してくれます。
どうして自分の番号にかかってくるのか?名簿流出の可能性
迷惑電話が突然増える背景には、何らかの場面で個人情報が名簿業者に渡った可能性があります。例として。
- 懸賞応募・資料請求時に入力した電話番号
- 安価なネット通販での個人情報管理のずさんな業者
- 過去に契約した保険や通信サービス等の情報流用
一度出回った電話番号は他社に転売されることもあり、迷惑電話が連鎖的に増える原因になります。
番号変更は最終手段、それでも変える場合の注意点
番号を変えれば、一時的には迷惑電話を回避できます。しかし。
- 連絡先変更の通知が必要
- 旧番号が一定期間後に再利用される可能性がある
- 変更には手数料がかかる(キャリアによるが2,200円前後)
変える場合は、キャリアショップや公式サイトから変更手続きを行いましょう。また、番号を再登録する際は、登録先の信頼性をしっかり見極めることが重要です。
まとめ:迷惑電話はまずブロック&記録、番号変更は慎重に
迷惑電話や詐欺電話が続くとストレスも大きくなりますが、電話番号をすぐに変える前に、できる対策はたくさんあります。
・スマホの着信拒否やブロック機能を活用
・アプリで自動識別&通話録音
・個人情報の提供先を今後は厳選
・どうしても困った場合はキャリアに相談
日常生活の安心を守るために、まずは冷静に一つずつ対策を講じていきましょう。