突然かかってきた国際番号からの着信。それが「+29」から始まるものであった場合、不安になる方も多いはずです。特に直前にワンクリック詐欺のようなものに遭遇していた場合、なおさら不安が募ります。この記事では、+29からの電話の正体や詐欺との関連性、そして取るべき具体的な行動について解説します。
■+29からの電話の正体とは?
「+29」はアフリカのベナン共和国の国番号です。日本国内に知人やビジネス関係者がいない限り、通常の生活でこの国から着信があることは非常に稀です。
こうした着信の多くは、ワン切り詐欺や国際通話詐欺(国際プレミアム通話詐欺)の一環であると考えられます。折り返し通話を誘導して高額な通話料を狙う仕組みです。
■ワンクリック詐欺と着信の関連性はある?
ワンクリック詐欺とは、架空請求サイトなどで支払いを促す悪質な手口です。「メールアドレスを送った」などの軽微な操作でも、詐欺業者側にとっては“関心がある人”と見なされてしまう可能性があります。
その結果、電話番号が連動されていたり、端末情報が何らかの手段で収集されていた場合、+29などの海外番号から着信が来ることもあります。
■不審な着信に出てしまった場合の影響
着信に出ただけで通話料が発生することは原則ありません。実際に発信(折り返し)しなければ高額料金が課金されることはないため、安心してください。
ただし、相手の話に乗って番号入力や個人情報の提供などを行った場合は、詐欺被害のリスクが高まります。
■安全のために取るべき対策
- 折り返しは絶対にしない:知らない国際番号は着信拒否も検討しましょう
- SMSやリンクは開かない:URL付きのメッセージも同様に無視が原則
- 迷惑電話フィルターアプリの導入:番号判定と着信ブロック機能を活用
- 携帯会社や消費生活センターへの相談:不安な場合は早めに相談を
また、心配であればウイルススキャンやキャリアショップでの端末確認も検討してください。
■実際にあった関連事例
例:2022年にSNSで報告された「+21」「+25」「+44」などの不審な海外番号は、いずれも折り返すと通話料が数千円請求されたケースがあります。
例:ワンクリック詐欺にアクセスした直後に+29から電話がかかってきた事例では、番号収集・照合によってタイミングを狙って架電してくる仕組みが疑われています。
■まとめ:+29からの着信は無視が正解
- +29はベナン共和国の国番号、詐欺やワン切りの可能性が高い
- ワンクリック詐欺と連動している可能性もあるが、出ただけで被害にはならない
- 折り返し通話・返信・リンククリックは絶対NG
- 不安なら携帯会社や消費者センターへ早期相談を
慌てず冷静に対応すれば被害は避けられます。予防と無視が何よりの防御策です。